道中理が夏季研修会　函館大会準備状況を確認　本年度研究のアプローチも

（関係団体 2019-08-02付）

約５０人が参加し研鑽を積んだ

　道中学校理科教育研究会（＝道中理、小路徹会長）は７月３０日、ホテルライフォート札幌で夏季研修会を開いた。第５８回道中理函館大会（１０月１８日、函館市立深堀中）の準備状況を確認。「単元構成や他教科との関連に必然性をもたせる教育課程や学習内容の工夫」など本年度研究のアプローチ、第６６回全国中学校理科教育研究会秋田大会分科会での研究発表の概要を確認した。

　道中理は平成２６年度から「自然と人間との調和をめざし、未来を創造する力を育む理科教育」を研究主題に掲げ、日常の教育実践に取り組んでいる。研修会には、全道各地から会員ら約５０人が参加した。

　小路会長があいさつし、本年度は８ヵ年継続研究の６年目となることから、当初の情熱や目的、現在の状況を再確認する「原点回帰」の重要性を指摘。「新しい価値を創り出す“イノベーション”をもとに我々の実践を価値付け、子どもたちが自己肯定感を感じ取れる理科教育を行っていきたい」と述べた。

　研修に移り、木村雅彦大会実行委員長が１０月１８日に函館市立深堀中学校で開催する第５８回道中理函館大会について説明。副主題「主体的に学習に向かい、科学的探究能力を高める理科教育」のもと、各地区の研究実践の成果を披露する大会において「互いのスキルアップのための時間と空間を共有したい」と述べ、多くの参加を呼びかけた。

　続いて、三浦雅美研究部長が本年度の研究に関して説明。研究のアプローチとして、「単元構成や他教科との関連に必然性をもたせる教育課程や学習内容の工夫」「個の学びに機能する学習活動や学習形態の工夫」「課題解決および探究する学びに資する、教材・教具や観察・実験の工夫」「診断的評価や形成的評価を通して、自己の学びを振り返る学習評価の工夫」の４点を示した。

　また、１０月２６日に札幌市立中島中学校で開催する特別研修会では、文部科学省の藤枝秀樹視学官が特別講師として訪れる予定であることを伝え、参加を呼びかけた。

　このあと、旭川市立神楽中学校の鎌田康裕教諭、釧路市立青陵中学校の山岡雅典教諭、札幌市立伏見中学校の髙橋直也教諭が、８月９日に開かれる第６６回全国中学校理科教育研究会秋田大会分科会での発表内容を披露。また、札幌・旭川地区の教諭が教育実践を発表した。

(関係団体 2019-08-02付)