十勝こだまの会夏季セミナー「プログラミング教育」　指導の進め方など考察　開発技術センター・新保氏講話

（関係団体 2019-08-05付）

新保氏はプログラミング教育のポイントを示した

　【帯広発】十勝こだまの会（会長・山田洋幕別町立幕別小学校長）は７月２９日、幕別町内の十勝教育研修センターで夏季セミナーを開いた。十勝管内の教職員約７０人が参加。北海道開発技術センター地域政策研究所の新保元康参事による講話や演習・協議を通して、プログラミング教育の現状や指導の進め方について理解を深めた。

　主題を「まったなし！プログラミング教育をどう進めるか～プログラミング教育の原点と現実的対応を考える」と設定。プログラミング教育のねらいや育む資質・能力に焦点を当て、参加者自らの体験を通して「主体的・対話的で深い学び」を図ることが目的。

　開会式に続いて、新保参事が「プログラミング教育の原点を探る」をテーマに講話。プラグラミング教育が必要とされている背景や新学習指導要領における位置付けを解説した。中で、小学校段階のプログラミングに関する学習活動の分類として、①学習指導要領に例示されている単元で実施するもの②学習指導要領に例示されていないが、学習指導要領に示される各教科等の内容を指導する中で実施するもの③教育課程内で各教科とは別に実施するもの④クラブ活動など、特定の児童を対象として、教育課程内で実施するもの⑤学校を会場とするが、教育課程外のもの⑥学校外でのプログラミングの学習機会―の６点を示した。

　中で、③の重要性を取り上げ、プログラミングに慣れていない児童をなじませるため、５年生で③の授業を数時間にわたって展開。「簡単で楽しい授業によって興味・関心を高めることが必要」と強調した。

　引き続き、未来の学びコンソーシアムの「小学校を中心としたプログラミング教育ポータル」などのＨＰや動画教材を紹介。様々な実践事例を示し、「こうしたインターネットで入手できる資料を校内研修や資質向上に役立ててほしい」と呼びかけた。

(関係団体 2019-08-05付)