道特別支援学校長会夏季研開く　ＩＣＴの効果的活用を　開会あいさつで木村会長

（関係団体 2019-08-07付）

会員相互の共通理解を図った

　道特別支援学校長会（木村浩紀会長）は５日、札幌市内のかでる２・７で令和元年度夏季研究協議会を開いた。道教委の佐藤嘉大教育長による講話や部会別研究協議などを実施。開会あいさつに立った木村会長は、地域や関係機関のより一層の連携やＩＣＴの効果的・効率的な活用などを求めた。

　学校経営上、校種別の諸課題について協議し、会員相互の共通理解と研究の深化を図ることがねらい。

開会式で木村会長があいさつ。各学校において、①地域や関係機関とのより一層の連携②ＩＣＴの効果的・効率的な活用③働き方改革―の３点を要請した。

　①では、道立特別支援教育センターの資料などを活用し、各支部と地域の市町村教委などの連携を強化し、一層専門性の向上や人材育成に力を入れるよう求めた。

　②では、国でＩＣＴ環境の整備の必然性が示されていることにふれ、新しい時代に対応した積極的なＩＣＴの活用を呼びかけた。

　③では、遠隔テレビシステムを活用し、専門性の向上や人材育成、負担軽減を図るなど、業務のスリム化を進めるよう要請した。

　引き続き、道教委各課の担当者が所管事項を説明。服務規律の徹底や学校における働き方改革の取組などを解説した。

続いて、佐藤教育長が予測困難な社会を生き抜く子どもたちに生きる力を身に付けさせる方策などについて講話した。

　個々の児童生徒に応じた特別支援教育を進める重要性を指摘。「障がい種、障がいの程度に合わせてきめ細かな指導を行うことが大切。そのためには、専門性の高い教員を育成する必要がある」と説いた。

　このあと、部会別研究協議や道教委の上林宏文教育指導監による講話、道立特別支援教育センターの小原直哉所長による情報提供などを通し、学校経営上の諸課題等について共通理解を図った。

(関係団体 2019-08-07付)