道研連が江別で所員研修会 今日的課題に対応へ プログラミング教育など
(関係団体 2019-08-06付)

道研連盟夏季所員研修会
構成的グループエンカウンターの演習を行った

 道教育研究所連盟(=道研連、委員長・北村善春道立教育研究所長)は1日から2日間、江別市内の道立教育研究所で本年度夏季所員研修会を開いた。連盟加盟教育研究所等の所員や研究員など26人が参加。教育相談の手法や「主体的・対話的で深い学び」、プログラミング教育など今日的な教育課題に対応した研修を進めていくための演習、交流などを通して、所員・研究員としての資質・能力の向上を図った。

 全道各地における教育研究の中心的役割を果たしている教育研究所・研修センターの所員・研究員などの資質・能力の向上を図るとともに、各教育研究所・研修センターの連携を深めることがねらい。

 開会に当たり、事務局長を務める道研の坪川泰嗣研究・相談部長があいさつ。

 研修コンテンツの充実やスカイプを活用した研修などを推進する第16次共同研究についてふれ、「本道の広域性を踏まえると、情報機器を活用した遠隔研修は今後ますます重要になる」と指摘し、より一層の活用を呼びかけた。

 また、協議・演習への積極的な参加によって、学校における教育活動や研究所・研修センターの各種事業の充実を期待した。

つぎに、事務局員の鈴木肇研究・相談部研究研修主事が教育相談について講義・演習。

 教育相談の定義や目的、教育相談で用いるカウンセリング技法などを説明した上で、①構成的グループエンカウンター②解決志向アプローチ―の2つの手法を提示した。

 様々な活動を通して人間関係づくりや相互理解、問題解決の力を育成する①について、意義や進め方などを紹介。エクササイズと呼ばれる活動の例として、じゃんけんの勝者がペアの相手に質問することを繰り返す活動や、「私は私が好きです。なぜならば…」のあとに続く言葉を時間以内に書き出してグループに自己開示する活動、その場の誰かに対する「ありがとうカード」を書いて相手の台紙に貼り付けていく活動などを体験した。

 各エクササイズのあとにはシェアリングと呼ばれる振り返りを行い、活動の感想などを共有した。

 また、②について、基本的な考え方や姿勢、良循環をつくるためのルール、主な流れなどを提示。事例をもとに演習を行った。

 最後に、2つの技法の演習を踏まえ、学校の教育活動で活用できる場面や広めていく方法などをグループで協議した。

続いて、「“主体的・対話的で深い学び”を見取り、実現する校内研修について」と題して講義・演習。研修動画の視聴やグループ交流などを通して、学校や研究所・研修センターにおける今後の研修の推進や学校支援の方策を考えた。

 2日目は、プログラミング教育やカリキュラム・マネジメントなど今日的な教育課題への対応にかかる研修に向けた交流・演習を実施。

 午後からは、教育研究所・研修センターにおける取組や課題の交流などを行った。

(関係団体 2019-08-06付)

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