札幌がんセミナー勉強会 多くの学校でがん教育を 円山小・齊藤校長が発表

（関係団体 2019-08-06付）

全国から約１５０人が参加した

　札幌がんセミナー主催の全国がん教育勉強会が７月３１日、ロイトン札幌で開かれた。医療や教育関係者によるシンポジウムを実施。教育関係者として登壇した札幌市立円山小学校の齊藤隆浩校長は、小学校での実践を紹介し、多くの学校でがん教育を授業に取り入れる重要性を説いた。

医療と教育の関係者が一堂に会し、意見交換などを通して、がん教育にかかわる人の横のつながりを強化することをねらいに初めて開いたもの。全国から医療、教育関係者など約１５０人が参加した。

開会に当たり、札幌がんセミナーの小林博理事長があいさつ。本道の子どもたちに対してがん教育を推進する大切さにふれた上で、「日本のがん教育の進め方について議論することで、次世代のために今を生きる我々の責任を果たしてほしい」と呼びかけた。

引き続き、医療や教育関係者によるシンポジウムを実施。うち、教育関係者として登壇した円山小の齊藤校長は小学校での実践を紹介した。

齊藤校長は、小学校の段階からがん教育を授業に取り入れる重要性を強調。前年度から市の研究開発事業の一環でがん教育の研究を進めていることにふれ、その実践として、①運動②食事③睡眠―の３観点から健康について考える授業を行ったことを報告した。

今後のがん教育を充実させていくポイントとして「教育と医療の連携」を挙げ、多くの学校でがん教育にかかわる授業を行う必要性を説いた。

シンポジウム後には、「がん教育カフェ～みんなで創るがん教育」「子どもが大人をカエルがん教育ＤＶＤを活用した実践」をテーマにグループ・ワークを実施。参加者は、子どもに対するがん教育のさらなる充実を目指して活発に意見を交わした。

(関係団体 2019-08-06付)