道高校長協会商業部会が研究集会等　商業教育充実へ力結集　あるべき姿を追求　西村部会長

（関係団体 2019-07-31付）

全道から１１５人が参加した

　【網走発】道高校長協会商業部会（部会長・西村修一札幌東商業高校長）は２５日から２日間、北見市内の栗原学園３９キャンパスとオホーツク社会福祉専門学校で令和元年度道高校商業教育研究集会・協議会を開いた。全道の商業科設置校などから１１５人が参加。席上、西村部会長は、商業教育のあるべき姿を追求していく意義を強調したほか、オホーツク教育局の伊賀治康局長は、教育集会等の成果が各高校における商業教育の充実につなげることを期待した。

　研究集会・協議会の共通主題は「未来社会におけるビジネスの創造」、副題は「次代を担う職業人の育成を目指して」。参加者は講演や研究発表、研究協議などを通して、商業教育の充実発展や教職員の資質向上に向け研鑚を積んだ。

　初日の開会式であいさつに立った西村部会長は、新学習指導要領の実施を踏まえ、「商業教育の原点に立ち返って、商業教育のあるべき姿を追い求めていくことを意識しながらこの研究集会に参加し、あしたからの実践に生かしてほしい」と呼びかけた。

　文部科学省初等中等教育局参事官（高校担当）付産業教育振興室の田中圭教科調査官、オホーツク教育局の伊賀治康局長、北見市教委の志賀亮司教育長が来賓あいさつ。

　田中教科調査官は「皆さんがもっている教育理念のもと、優れた見識と指導力を発揮し、生徒たちを導くことを期待している」、伊賀局長は「各学校の実践などを参考に、地域の特色を生かした商業教育の在り方や、授業改善に向けた議論を深めるとともに、この会で得られた成果を各地域にもち帰り、本道の高校における商業教育の充実・発展に結び付けてほしい」、志賀教育長は「皆さんの培ってきた実践力と豊かな経験、知見を結集し、成果と課題の焦点化を図り、北海道の商業教育のさらなる発展につなげてほしい」と述べ、会の成果に期待を寄せた。

　続いて、道教委高校教育課の岩館良伸指導主事が商業教育の現状と課題について講話した。

　また、㈱ワイズスタッフ、㈱テレワークマネジメントの代表取締役社長を務める道教委の田澤由利委員が「働き方改革が商業教育にもたらすもの～地域が変わる、教育が変わる、生き方が変わる」と題して講演。

　テレワークの概要や昨今の動向、導入の効果や課題などを示したほか、ＩＣＴやプログラミングをはじめとする未来を見据えた教育の重要性を話した。

　このあと、中標津高校の藤原梢教諭と衣澤美敬教諭、釧路商業高校の小嶋睦仁教諭と田中信愛教諭、千歳高校の大森朗輝教諭と、五島創教諭、三宅智教諭が研究発表を行った。

　２日目は、オホーツク社会福祉専門学校を会場に、「教育課程」「マーケティング・ビジネス経済分野」「会計分野」「ビジネス情報分野」「普通科・総合学科関連」の５部会に分かれて研究協議を行った。

(関係団体 2019-07-31付)