「十勝の魅力」テーマに講話―広尾高　地元で働く意義学ぶ　帯広二建会から講師

（学校 2019-08-20付）

岡崎常務は仕事のやりがいなどを伝えた

　【帯広発】広尾高校（皆添英二校長）は７月中旬、全校生徒１２８人を対象に「十勝の魅力～地元十勝で働くことの楽しさ・やりがい」をテーマとした職業講話を開いた。地元建設業団体の帯広二建会に所属する㈱岡崎組（本別）から岡崎慶太常務取締役を講師に招へい。生徒は世界的な規模で農業を行う十勝のよさや、地元で働くことの意義などについて見識を深めた。

　農業・観光・住みやすさなど十勝の魅力をあらためて示し、地元十勝で働くことの楽しさややりがいを伝えて高校生の就労支援に役立てることが目的。

　岡崎常務は、十勝管内の構成自治体数、面積、人口、農家の経営面積などを説明。北海道は日本の食糧基地としての役割があり、「中でも十勝が占める割合が高く、魅力の一つとなっている」とした。

　管内の観光入込客数は、ここ１０年で１４０万人増え、同様に道内主要空港の国内線旅客数の伸び率は、帯広空港が新千歳空港を抜いて１位となったことから、観光も魅力の一つであると伝えた。

　管内企業の８０％が売上増となっており、最近は３ヵ年連続で企業数が増え、新たに起業した会社が多いことや、道内の「住みよさランキング」で帯広市が６年連続トップ５入りしており、人口減少率が札幌市に次ぐ低さであること、２０歳代の人口流入は十勝が最多であることなどを紹介。

　岡崎常務はまとめとして、「魅力的な地元十勝で働くことはやりがいがあり、農業や地域経済、観光を支えることにつながる」と強調した。

　講話を聴講した亀田紬さん（１年）は、「広尾町は地域に与える影響が大きい町ということがとても参考になった。どんな職業に就いても、様々なことに挑戦することが重要だと分かった」と述べた。

(学校 2019-08-20付)