小樽市北陵中学校区小中一貫教育　同じゴール目指し議論　３校が初の合同研修会開く

（学校 2019-08-23付）

６グループに分かれて意見交換などを行った

　【小樽発】小樽市立北陵中学校（宮澤知校長）と校区内の高島小学校（高橋恒雄校長）、手宮中央小学校（谷本慎司校長）は２０日、北陵中で第１回北陵中学校区小中一貫教育「合同研修会」を開いた。３校の教員約５０人が参加。教育課程、学力向上、生徒指導の３分野で実践発表、意見交換を行い、児童生徒に身に付けさせたい力について議論を深めた。

　小樽市教委はことし３月、小樽市小中一貫教育基本方針を策定し、小中一貫教育推進地区として、北陵中学校区と朝里中学校区を指定した。うち北陵中学校区では、「夢や目標の実現を目指し、たくましく生きる北小樽の児童生徒の育成」をグランドデザインのゴールに掲げ、３校の代表者で推進委員会を開催。教育課程部会、学力向上部会、生徒指導部会を設置し、情報交換を行っている。

　今回、３校の全職員が集まる初の合同研修会を企画し、連携をさらに深めることをねらった。

　最初に宮澤校長があいさつ。

　「小中一貫教育によって９年後に自分がどう育てばよいかのゴールがみえるようになる」と述べ、子どものため３校そろって同じゴールを目指すよう呼びかけた。

　３校が実践を発表。教育課程、学力向上、生徒指導の分野から取組と課題などを報告したあと、部会ごと６グループに分かれて意見交換した。

　「子どもたちにつけたい力～小中９年間を通して」を話し合いの柱とし、教育課程部会では「小樽で生きる子どもたちを育む総合的な学習の時間の在り方」、学力向上部会では「授業を通して見える子どもたちの課題」、生徒指導部会では「基本的生活習慣の確立」について意見を交わした。

　北陵中の庄司真人主幹教諭は「小中一貫教育の取組として全職員が集まる研修会は小樽初の試み」「研修をやってよかった、もう少し時間がほしかったなど前向きな感想が多く、つぎの活力につながった」と成果を実感していた。

(学校 2019-08-23付)