総合でプログラミング教育 道教育大附属函館小研究大会 「自己をメタ認知する」重点に授業公開(学校 2019-08-27付)
【函館発】道教育大学附属函館小学校(北村博幸校長)は7月下旬、同校で令和元年度教育研究大会を開いた。教職員など約230人が参加。研究主題「子供が学びをつくる学校~自らをモニタリングし、メタ認知する子供」のもと、授業づくりに関する意見協議などを通して研鑚を積んだ。大会では、総合的な学習の時間で地域の魅力を紹介するプログラミング教育など、14授業を公開した。
同校は本年度から、「子供が学びをつくる学校」を新たな研究テーマに設定。研究のゴールのイメージとして、児童が「目的に応じて自分の考えが伝わるよう表現できる」など4項目を設定している。
本年度は「自己をメタ認知する」を重点に研究を展開。子どもが学びをつくる教育課程の実現を目指している。
大会では開会式のあとに14授業を公開した。
このうち、6年A組(児童数32人)の桐の子タイム(総合的な学習の時間)では、単元「地域や学校を紹介しよう」を鎌田尚吾教諭が指導した。
同単元は、プログラミングや人口知能を活用する資質・能力の向上を総合的な学習の時間で実現。コンピュータを使い、子どもたちがよりよく課題を解決してプログラミング的思考を育み、自分の学びをつぎの学びやこれからの生活に生かすことが目的。
授業は、函館と他県を比較するなどしながら、地域や学校の良さを他人に伝える資質・能力の向上を目標に、児童が各グループに分かれてロボット「Pepper」に函館の良さを紹介するプログラミングを行った。
はじめに、前時の振り返りと本時のグループ課題を確認。そのあと、前回に組み込んだプログラムの改善と修正に取り組んだ。
3~4人のグループごとに、函館の名所やグルメ、良さを紹介するようプログラミング。「紹介しているときに手を広げるようにしたい」「○×クイズを出題させたい」などの意見を出し、うまくいかない部分を他のグループと交流したりしながら取り組んだ。
プログラミングのあと代表グループが全体発表を行い、うまくいかなかった部分の改善方法を全体で交流。各グループの活動に戻って、順番の変更や別のプログラムを加えた。
活動後、児童は「もう少しゆっくり説明するようにしたい」などと振り返りを記入。改善点などを整理し、つぎの授業に向けた課題を明確にした。
公開授業終了後、教科別検討協議のほか、総合的な学習の時間と「特別の教科 道徳」の実践研修会を行い、参加者は資質・能力の向上を図った。
(学校 2019-08-27付)
その他の記事( 学校)
胆振東部地震1年 被災地の今 早来中で新校舎建設へ 微震に反応する子も
【室蘭発】道内初の震度7を観測した北海道胆振東部地震が発生して、きょう6日で1年。地割れが発生して校舎が利用できなくなっていた安平町立追分小学校では、ことし1月から自校での授業を再開した。...(2019-09-06) 全て読む
旭川市永山中が職場体験学習 建設業の魅力を実感 業者協力で工事現場見学
【旭川発】旭川市立永山中学校(南裕一校長)2年生8人は8月29日、市内の建設業者・㈱廣野組の協力のもと職場体験学習を行った。土木工事と建築工事の2班に分かれ、それぞれ2現場を見学。建築工事...(2019-09-06) 全て読む
新十津川農高農業コース2年生 建設業の魅力にふれる 地元建設業者が見学会
【岩見沢発】新十津川農業高校(小田島数幸校長)は8月27日、滝川市江部乙町で地元建設業者・=神部組が開いた農業基盤整備工事現場見学会に参加した。農業コースを履修する2年生13人が参加。神部...(2019-09-03) 全て読む
帯広農業高が職場体験実習 現場見学で勤労観育成 建設業などの魅力学ぶ
【帯広発】帯広農業高校(二木浩志校長)2年生は21日から3日間、職場体験実習を実施した。農業土木科の生徒3人は帯広市内などの建設工事現場を見学。現場で働く人たちとふれあいながら勤労観を育成...(2019-08-28) 全て読む
グラウンド整備に謝意 建設会社が安全確保 余市町西中
【小樽発】余市町立西中学校(佐藤英治校長)は7月下旬、町内の建設会社・和田建設工業㈱に感謝状を贈呈した。同社が行ったグラウンド整備ボランティアに対するもの。佐藤校長が和田哲也社長に感謝状を...(2019-08-28) 全て読む
小樽市北陵中学校区小中一貫教育 同じゴール目指し議論 3校が初の合同研修会開く
【小樽発】小樽市立北陵中学校(宮澤知校長)と校区内の高島小学校(高橋恒雄校長)、手宮中央小学校(谷本慎司校長)は20日、北陵中で第1回北陵中学校区小中一貫教育「合同研修会」を開いた。3校の...(2019-08-23) 全て読む
道教育大教職大学院への研修派遣 1年履修制度を開始 負担軽減に向け来年度から
道教育大学教職大学院は来年度、教育委員会大学院研修派遣制度で1年履修制度(短期履修学生制度)を開始する。2年間の履修が必要とされていた従来の教育課程を1年間に短縮することを可能とし、道教委...(2019-08-22) 全て読む
9月の教育実践発表会日程 札幌市内小・中学校
札幌市内の小学校では、9月に6校が教育実践発表会等を行う予定となっている。概要はつぎのとおり。 ■もみじの丘小(井田敦校長) 第3回教育実践発表会 4日・水曜日(午後1時5分) 【研...(2019-08-22) 全て読む
AL&カリキュラム・マネジメントサミット―文科省 指導要領円滑実施へ 道内から4高校が発表
文部科学省主催のアクティブ・ラーニング&カリキュラム・マネジメントサミット2019が7月下旬に東京都の学術総合センター、8月上旬に京都大学百周年時計台記念館で開かれた。道内からは、東京会場...(2019-08-22) 全て読む
「十勝の魅力」テーマに講話―広尾高 地元で働く意義学ぶ 帯広二建会から講師
【帯広発】広尾高校(皆添英二校長)は7月中旬、全校生徒128人を対象に「十勝の魅力~地元十勝で働くことの楽しさ・やりがい」をテーマとした職業講話を開いた。地元建設業団体の帯広二建会に所属す...(2019-08-20) 全て読む