置戸中が1日防災学校 避難訓練等で意識向上 修学旅行の震災学習と関連(学校 2019-07-30付)
【網走発】置戸町立置戸中学校(石原邦彦校長)は23日、同校で1日防災学校を実施した。毎年行っている東北修学旅行での震災学習と関連させ、震災を想定した避難訓練や避難所運営体験を展開。防災への意識を高めた。
1日防災学校は、学校・地域・行政が協力して学校避難訓練や多様な防災関連学習に取り組み、災害時に児童生徒一人ひとりが防災・減災行動をとる生きる力の育成、地域における防災力向上を図ることを目的に道が実施。同校は、平成29年度から3年生を対象に、宮城、岩手両県の被災地を見学するなどの震災・防災学習を基軸とした修学旅行を実施している。
1日防災学校は、置戸町、網走地方気象台、日本赤十字置戸奉仕団などの協力のもと、北海道シェイクアウト方式の避難訓練や避難所運営体験など、東北修学旅行の震災学習と関連させたプログラムを展開。これまで学んだ知識をより高め、実践へ結び付けることを目指した。
また、町と連携し、防災について意識を高め、共に協力することの意義を考えさせること、地域防災への協力のための日常的支援の在り方について考えさせることをねらった。
避難所運営体験では、同校の全校生徒51人のほか、置戸高校の生徒22人が参加。日本赤十字北海道看護大学の根本昌宏教授の指導のもと、中学生と高校生が協力して段ボールベッドを組み立て、その活用方法などについて理解を深めた。
このあと、避難所展開用資器材を体験。1・2年生は簡易トイレの設置、3年生は発電機、LED投光器の設置運転体験、高校生はシーネやアイマスクを着用した要配慮者体験を行い、より実践的な避難所運営の方法について学んだ。
また、ハイゼックス調理によるご飯、ポトフ、蒸しパンを試食した。
参加した生徒の一人は「もし災害が起きて避難することがあれば、学んだことを生かして役に立ちたい」と話した。
石原校長は「今後も教育課程と関連させて、防災教育を推進していきたい」と話していた。
(学校 2019-07-30付)
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