英検ＩＢＡ（RL)　本年度から３年間　道内全中学校で実施　英語力向上や授業改善に期待

（学校 2019-07-26付）

　札幌市を含む道内すべての中学校で英検ＩＢＡ（RL)を３年間実施することが明らかになった。道教委によると、各市町村教委に意向を確認した結果、すべての中学校、義務教育学校、道立中等教育学校前期課程で実施することが判明。札幌市教委は、市内の中学校、中等教育学校前期課程など合わせて９９校で実施する。実施日は１０月７～２５日。生徒の英語力向上、学校の授業改善、指導力の向上などの効果が期待される。

　英検ＩＢＡ（RL)は、日本英語検定協会が実施した実用英語技能検定試験の過去問題を利用し、英語の４技能における「読むこと」（Reading）と「聞くこと」（Listening）の２技能を測定するもの。問題の配布・回収は５分、解答は４５分とし、授業の１コマで実施。教育課程上の位置付けは外国語１単位時間相当とすることができる。

　生徒に対しては、「読むこと」「聞くこと」の技能別の結果、分野別学習アドバイスなど個人成績表、学校や教育委員会には学校・学年ごとの結果や平均スコア、分野別平均正答率のデータ、分析結果が提供される。このため、生徒の学習意欲と英語力の向上、学校における授業改善や指導力の向上、教育委員会における英語力の状況把握、英語教育の改善・充実などの効果が期待される。

　実施期間は令和元年度から３年度までの３年間。本年度は１０月７～２５日に各校が英検ＩＢＡ（RL)を実施する。なお、事業の実施にかかる経費は日本英語検定協会が負担する。

　道教委によると、各市町村教委に意向を確認した結果、道内１７８市町村のすべての中学校、義務教育学校、道立中等教育学校前期課程で英検ＩＢＡ（RL)を実施する予定であることが分かった。

　札幌市教委は、市内の中学校や中等教育学校前期課程、特別支援学校中等部合わせて９９校を対象に実施。英検ＩＢＡ（RL)の活用を通して、生徒一人ひとりが英語力の状況を把握し、伸びを実感することがねらい。英語の学習に新たな目標をもち、さらに学ぼうとする意欲を喚起することも目指している。

(学校 2019-07-26付)