北音教が夏季音楽研修会　授業づくりのヒント得る　ワークショップなど通し

（関係団体 2019-08-20付）

体を動かしながら音楽の楽しさを学ぶ授業を体験

　道音楽教育連盟（＝北音教、横山学会長）は８日、札幌市立資生館小学校で令和元年度北音教夏季音楽研修会を開いた。道内の小・中学校教諭ら約１００人が参加。音楽づくりやワークショップを通して、授業づくりのヒントを得た。

　研修会は、音楽科の授業向上を目的に毎年夏と冬に実施している。小学校コース、中学校コースに分かれて研修を行った。

　開会式で横山会長があいさつ。研修を通して「２学期からの授業で子どもたちに身に付けさせるべき力を意識して取り組んでほしい」と呼びかけた。

　小学校コースでは、筑波大学附属小学校の高倉弘光教諭が授業に生かせる歌唱や音楽づくり、鑑賞の活動について、全員参加型のワークショップを展開した。

　高倉教諭は低学年向けに簡単かつ楽しみながらリズムを意識できる授業を実践。音楽に合わせて歌いながら歩き、曲が停止したところで近くにいる人同士でコミュニケーションを取るなど、体を動かして子どもたちが楽しめる授業を紹介した。

　“拍”に合わせる授業は基本的なこととした上で、「リズム感育成などの音楽的な目的に合わせて授業を実施することが重要」と強調した。

　中学校コースでは、道教育大学札幌校の寺田貴雄教授が教科書を用いて鑑賞の基本的な考え方や教材曲の研究について指導。参加者はグループ別の指導案作成を通して「サウンド本位の鑑賞指導」の実践を学んだ。

　このほか、寺田教授は学習指導要領の改訂を見据えて２学期からの授業に役立つ講義を展開した。

(関係団体 2019-08-20付)