全特連と北特研が紋別で研究大会　豊かに生きる力育成へ　適切な指導・支援に向け研鑚

（関係団体 2019-08-20付）

１００人が参加し、特別支援教育充実に向けて取組を交流した

　【網走発】全日本特別支援教育研究連盟（＝全特連、明官茂理事長）、道特別支援教育研究協議会（＝北特研、木村誠会長）は８月上旬、紋別養護学校で第４１回道特別支援教育研究協議会道東地区研究大会（紋別大会）を開いた。道東地区から会員、教育関係者、福祉施設職員など約１００人が参加。研究主題「自分らしく豊かに生きる力を育てるために、主体的・対話的で深い学びを通した指導の在り方はいかにあるべきか」のもと、全体講演や部会を通して適切な指導・支援に向けた資質・能力の向上を図った。

　開会式では、仲谷智実行委員長（紋別養護学校長）があいさつ。新学習指導要領において、社会に開かれた教育課程や育成を目指す資質・能力の考え方、主体的・対話的で深い学びの視点を踏まえた指導方法やカリキュラムなどが示され、各学校では教育課程の見直しなどを進めている段階と説明。研究主題のもと、全体講演や部会を通じて、「一人ひとりが自分の意見を発表し、他の参加者の考え方と比較するなど、今後実践で使える指導方法等を身に付けてほしい」と呼びかけた。

　このあと、道立特別支援教育センターの小原直哉所長が「新学習指導要領に基づいた授業実践～主体的・対話的で深い学びの視点を取り入れた授業改善に向けて」と題し全体講演。

　特別支援学校学習指導要領改訂のポイント、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善のための方策などを説明した上で、「子どもたちに資質・能力を育成するために、学習内容を明確にし、目の前にいる子どもたちにどんな学びの過程がふさわしいかを見極めてほしい」と呼びかけた。

　午後からは、国語科、算数・数学科、作業学習（併設校）、作業学習（高等養護）、自立活動、生活単元学習、寄宿舎の７部会に分かれ、各提言に基づいて協議を行った。

(関係団体 2019-08-20付)