小・中・特女性管理職会釧路大会　村上会長「リーダー育成が重要」　釧路教育局川端局長「輝く社会を」と講話

（関係団体 2019-08-21付）

全道各地から約２００人が参加した

　【釧路発】道公立小・中・特別支援学校女性管理職会（村上裕子会長）は９日、ＡＮＡクラウンプラザホテル釧路で第４５回研究大会釧路大会を開いた。道内各地から女性校長、副校長、教頭など約２００人が参加。大会主題「未来を共に拓き、心豊かにたくましく生きる日本人を育成する学校教育の推進～確かな学びとしなやかな心　夢や希望に向かって挑戦する子供を育む学校経営」のもと、講話や研究協議、分科会などを通して、管理職としての資質・能力の向上を図った。

　開会式で村上会長があいさつ。

　発足して４０年以上となる会の歩み、成果を振り返った上で、未来の教育に向けて新たな一歩を踏み出すときが来ていることを強調。「変化が激しい予測困難な時代だからこそ、主体的・対話的で深い学びを求め、働き方改革を含めた将来のリーダーを育てていくことが重要」と指摘し、女性管理職としての交流を通して「多くを学び、その成果を各地区、各学校に還元してほしい」と期待を寄せた。

　続いて、中嶋治代大会実行委員長（釧路市立湖畔小校長）が、研究主題や昨年開催された後志大会の研究成果にふれ「多種多様に変化する今の時代こそ、女性の柔軟性を生かし、未来に向かって挑戦する子どもを育む、力強くもしなやかな学校経営の実現に向け研究協議を展開していきたい」と述べた。

　釧路教育局の川端雄一局長、釧路市の蝦名大也市長の来賓祝辞、総会報告のあと、川端局長が「女性職員の活躍促進について」と題して講話した。

　川端局長は、なぜ女性の活躍が求められるのか説明した上で、国における女性の働き方改革の動向を解説。女性が暮らしやすい社会こそ「社会が輝く」とし、女性がゆとりをもって働けることが、教育を充実させることにつながると強調した。

　また、管理職になりたい、またはなりたくない理由を男女の比較から分析し、女性が抱える問題点を浮き彫りにした上で、課題解消のための数値目標を示しながら、その達成に向けた様々な取組を紹介。今後の女性職員の活躍に期待した。

　研究協議では、別海町立上春別小学校の佐藤玲子校長が「教員の個性を生かし、組織力を高める校内研修の推進～教員一人ひとりが力を発揮できる環境づくり」、札幌市立平岡中央小学校の中村ちひろ教頭が「９年間の学びをつなぎ、確かな力を育む学校づくりを目指して～小中連携教育から小中一貫教育へと進化させる教頭の関わり」と題して提言。また、釧路市立釧路小学校の福田由美子教頭が「地域の実態に応じた防災管理と防災教育の取組」をテーマに情報提供を行った。

　このあと、校長、副校長、教頭の各グループに分かれ、ワークショップ形式の分科会を実施。

　校長、副校長、教頭合同での討論形式による特別研修では、意見交換を行い、より良い学校経営の推進と管理職としての資質・能力の向上を目指して研鑚を積んだ。

(関係団体 2019-08-21付)