オホーツク管内小中学校教頭会　人間性と創造性育む教育　北見で第４７回大会開く

（関係団体 2019-08-20付）

信田会長は研究の最終年度を迎え取組の深化を期待

　【網走発】オホーツク管内小中学校教頭会（信田雅守会長）は９日、北見市内のホテル黒部で第４７回研究大会を開いた。研究主題「豊かな人間性と創造性を育み未来を拓く学校教育」のもと、講演や分科会での協議などを通して、教頭としての資質・能力の向上に向け研鑚を積んだ。

　全国公立学校教頭会の第１１期全国統一研究主題「豊かな人間性と創造性を育み未来を拓く学校教育」を受け、道公立学校教頭会は第１４次３ヵ年継続研究のサブテーマを「豊かな心とたくましく生きる力を育む活力ある学校づくりの推進」と設定。オホーツク管内小中学校教頭会はこれらを踏まえ、平成２９年度から３ヵ年継続研究に取り組んでいる。

　開会に当たりあいさつに立った信田会長は、本年度は３ヵ年継続研究の最終年度を迎え、まとめの年となることにふれ、「活発な意見交流をする中で、各教頭会の実践から学び、教頭として職能の向上を図ってほしい」と期待。「これからも教頭同士の横のつながりを大切にし、心身ともに健康に留意しながら一緒に頑張っていきたい」と述べた。

　オホーツク教育局の北野素樹次長とオホーツク管内小中学校長会の潮田信会長が来賓祝辞。

　北野次長は、「オホーツク教育の充実・発展のために、教頭としてのリーダーシップを遺憾なく発揮して」と呼びかけるとともに、実りある研究大会となることを期待した。

　潮田会長は、学校には多くの課題が山積していることを踏まえ、「重く受け止めて頭を悩ませるよりも、夢をみて、子どもたちのために何ができるか考えた方がきっと楽しい」と指摘。「それぞれの課題を夢と思いながら頑張って」と呼びかけた。

　続いて、北野次長が「平成３１年度オホーツク管内教育推進の重点に基づいた、学校経営の改善・充実に向けて」と題して講演。

　管内教育推進の重点をもとに、「義務教育における確かな学力の育成」「体力・運動能力の向上」「外国語教育の充実」「情報教育の充実」について、道教委や教育局の施策を説明しながら各学校での取組充実を求めた。

　また、教頭に期待することとして、①校長を支えることが仕事であり使命②あくまで役職は「教頭」であり、「教務主任」の仕事を請け負う役にはならない③自分自身の働き方改革の実現にも努力する④教頭の大きな仕事の一つは、部下職員を育てる⑤体調を管理し、いざとなったときに底力が発揮できるように、普段から自身の健康安全に気を配り、体力の維持を⑥ピンチのときにしっかりとした仕事をすることで、信頼は増大する。そして、行った努力は必ず報われる。自分だけがつらいと考えない―の６点を示し、日々の業務にまい進する教頭を激励した。

　このあと、第１～４分科会、特別分科会を行い、様々な課題について研究協議した。

(関係団体 2019-08-20付)