胆振管内教頭会が夏季研究大会　人間性と創造性の育成を　講話や分科会で職能向上

（関係団体 2019-08-16付）

１２０人が参加し研鑽を積んだ

　【室蘭発】胆振管内教頭会（後藤敏彦会長）は６日、苫小牧市民会館で本年度夏季研究大会を開いた。会員、来賓合わせて約１２０人が参加。研究主題「豊かな人間性と創造性を育み未来を拓く学校教育～豊かな心とたくましく生きる力を育む活力ある学校づくりの推進」のもと、講話や分科会などを通し、教頭としての職務能力向上を図った。

　あいさつに立った後藤会長は「道公立学校教頭会第１４次３ヵ年継続研究のまとめの年度。主題を受けて推進してきた研究成果を確認し、今後の課題へ対処する方向性を明らかにする年」と強調。その上で、「胆振の子どもたちの明るい未来に向け、さらに研究の充実・発展を目指す」と述べた。

　来賓あいさつでは、胆振教育局の佐野秀樹局長、苫小牧市教委の五十嵐充教育長、胆振管内校長会の渡辺一弘会長が登壇。うち、佐野局長は「学力向上や働き方改革など様々な取組の推進に向け、教頭としての職務能力を高め、大いにリーダーシップを発揮していただきたい」と期待した。

　続いて、胆振教育局の渋川賢一義務教育指導監が「教頭に期待すること」と題し講話。仕事をする上での心構えとして、「守りは最大の危機」「攻撃は最大の歓喜」「今の自分を見える化する」などを挙げた。

　このあと、①教育課程に関する課題②子どもの発達に関する課題③教育環境整備に関する課題④組織・運営に関する課題⑤教職員の専門性に関する課題―の５グループに分かれて分科会を実施した。

　①は「小中連携教育の推進と教頭の役割～“室蘭市小・中連携教育の推進”に基づく取組を通して」、②は「幼保・小・中が連携して取り組む児童生徒の学習・生活習慣の改善」、③は「北海道胆振東部地震の経験から学ぶ～災害発生時における対応と課題」、④は「保・小・中・高連携による、連続性のある組織づくりと地域とともにある学校づくりに向けて～“そうべつ型小中一貫教育”“校種間連携””における基盤づくりと教頭の役割」、⑤は「信頼される学校づくりにつながる教職員の専門性の向上と意識改革～教師力向上と服務規律の保持・徹底の研修の在り方と教頭の役割」について、活発な協議が行われた。

(関係団体 2019-08-16付)