宗谷校長会が学校経営研究大会等　新しい社会切り拓く力育成　連携深め管内教育充実

（関係団体 2019-08-16付）

管内の校長が一堂に会し、資質向上を図った

　【稚内発】宗谷校長会（大島朗会長）は７月下旬の２日間、稚内総合文化センターで管内学校経営研究大会および宗谷地区教育研究会・法制研究会を開いた。研修主題は「ふるさとを愛し、志を持って新しい社会を切り拓く力を育む学校教育」。分科会や講演などを通して、校長間の連携を深めるとともに、管内教育の充実に向けて研鑚を積んだ。

　本年度は、第１２次３ヵ年継続研究の２年目。研究領域を「学校経営」「教育課程」「資質向上」の３分野とし、校長としての資質向上を図り、管内教育の発展や学校運営の改善・充実につなげることを目的としている。小・中学校の校長５５人が参加した。

　初日は学校経営研究大会を開催。あいさつに立った大島会長は、新学習指導要領の全面実施に向け、「指導観の転換が求められる。授業などの教育活動を通して確実に具現化されるよう取り組んでいかなければならない」と強調。「教育活動の考え方は教職員だけではなく保護者や地域の人々に示していくことが大切」と訴えた。

　学校における働き方改革について、「ゴールは教育の質の向上であり、本当に大切なことは何かをあらためて問い直し、新しい発想で学校をつくり直さなければならない」と指摘。「教育活動の目的やねらいを再確認し、それが実現できるかどうか考え、教育計画としての教育課程づくりを通して学校改善を進める必要がある」と呼びかけた。

　宗谷教育局の宮岡孝博局長、稚内市教委の表純一教育長が来賓祝辞。

　このあと、稚内市立潮見が丘中学校の塩﨑由雄校長が第７０回全日中研究協議会群馬大会に向けて「よりよく生きようとする意思や能力を育む道徳教育の充実～他の教育活動・働き方改革との関連を重視した道徳教育の充実」、幌延町立幌延小学校の吉﨑健一校長が第６２回道小教育研究胆振・苫小牧大会に向けて「ふるさとを愛し、志を持って、新しい社会を切り拓く力を育むキャリア教育の推進～地域社会に貢献しようとする意欲や態度を育てる教育活動の推進と校長の在り方」についてプレ提言。

　さらに、「学校経営」「教育課程」「資質向上」の分科会に分かれグループ討議などを行い交流した。

　２日目は、地区教育研究会・法制研究会および教育講演会を行った。

　講演会では、旭川赤十字病院小児科部長の諏訪清隆医師が「ネットに関わる子どもたちの現状と校長がなすべきことについて」と題して講演した。

(関係団体 2019-08-16付)