中標津高生徒ら現場見学会参加　建設業の役割を理解　講話通じ新３Ｋに理解

（関係団体 2019-08-16付）

　【釧路発】中標津町内の高校生らが３日、中標津建設業協会（三宅正浩会長）主催の巨大酪農施設見学会に参加した。施工中の壮大な工事現場を見て回ったほか、講話を聴講するなどして、建設業が果たす役割の重要性について理解を深めた。

　中標津高校から生徒ら２６人、中標津支援学校から生徒ら７人のほか、一般町民ら計５２人が参加した。

　見学会は、協会現場見学会プロジェクト委員会（廣木智委員長）が企画・運営。建設業にふれる機会の少ない普通科の高校生などに建設業への理解を深めてもらい、イメージアップ、入職促進を図ることがねらい。開発局釧路開発建設部の後援を得て、見学現場を同部が別海町内で行う肥培かんがい施設新設工事（寺井建設㈱施工）とした。

　工事現場に向かうバス内で三宅会長があいさつし「今回は、担い手不足解消を目的に開催した。ＩＣＴなど現在の建設業の実態を知ってもらい、皆さんの（古い）イメージを払しょくしてほしい」と述べた。

　現地では、釧路開発建設部根室農業事務所の高田敏彦所長が工事内容を説明。施設は、良質な牧草を育てる肥料をつくる設備であることを伝えた。現場事務所や工事現場を見て回り、安全に配慮して施工していることなどを理解した。このほか、ドローンの操作体験なども行った。

　帰りの車中では、建設業で活躍する女性をテーマとしたＤＶＤを視聴。中標津町に戻りトーヨーグランドホテルで講話を聴講した。

　プロジェクト委員会の松實秀樹副委員長が建設業の仕組みを説明。建設業がかつて３Ｋと言われていたことについて「今は、給与が高い、休日が取れる、希望がもてるの〝新３Ｋ〟となっている」と伝えた。最後に廣木委員長が「やりがいのある業界なので、一緒に仕事をしよう」と呼びかけた。

　参加した中標津高の橋本裕太君（２年）は「地元で就職する予定なので、建設業も視野に入れたい」と話していた。

(関係団体 2019-08-16付)