北広島市教委が部活動の在り方に関する方針策定 10月めどに取組開始 特例は活動時間上限のみ
(市町村 2019-08-23付)

 北広島市教委は、「部活動の在り方に関する方針」を策定し、10月をめどに方針にのっとった取組を開始する。国・道の方針に基づき、週当たり2日以上を休養日に設定したほか、活動時間を平日2時間程度・休業日3時間程度を基本とした。大会1ヵ月前の活動にかかる特例については活動時間の上限のみ設定し、道と同様の平日3時間程度・休業日4時間程度とした。方針の策定に伴い「市立学校における働き方改革推進計画」も改定した。

 方針は、ことし1月に道教委が決定した「北海道の部活動の在り方に関する方針」を踏まえて策定。6月4日の教育委員会会議において決定した。石狩管内で最初の策定となった。

 市立中学校の部活動を主な対象とするもので、①適切な運営のための体制整備②合理的でかつ効率的・効果的な活動の推進③適切な休養日等の設定④部活動の適切な実施に向けて―の4項目で構成。

 道の方針を概ね踏まえているが、道の項目4「生徒のニーズを踏まえた環境の整備」と項目5「学校単位で参加する大会等の見直し」は、内容を修正して④に集約。また、項目6「部活動の充実に向けて」の女子の指導に当たっての留意点は②にまとめた。

 ③は、道の方針同様、平日1日・土日1日以上の週当たり2日以上を休養日に設定。活動時間は平日2時間程度・休業日3時間程度を基本とした。大会1ヵ月前の活動にかかる代替休養日の特例に関する記述は、国のガイドラインにのっとり削除。特例における活動時間の上限のみ設定し、道と同様、1日の活動時間は平日3時間程度・休業日は4時間程度・週16時間程度とした。

 このほか、市や道の地域特性から、冬季における注意事項として「常に安全に配慮しながら指導を行うなど、安全確保の徹底を図る」ことを挙げた。

 方針はすでに各中学校へ周知しており、今後は校内体制整備と保護者周知などを経て、管内の市町村の状況も踏まえながら10月をめどに取組を開始する。

 また、方針の策定に伴い、平成30年12月に市教委が策定した「北広島市立学校における働き方改革推進計画」を改定。部活動休養日等の完全実施に関する内容を見直した。令和2年度末までに達成する部活動休養日の年間日数を、現行73日以上から、週当たり平日1日・土日1日(各52日)と学校閉庁日9日(重複分を除く)とした。

 なお、市は平成30年7月から、管内では初となる部活動指導員を大曲中学校の女子ソフトテニス部に1人配置。

 働き方改革や部活動指導の充実を図っている。

(市町村 2019-08-23付)

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