上川管内小・中学校長教育研究大会　未来を切り拓く力育成　経営上の課題解決に向け研鑚

（関係団体 2019-09-17付）

あいさつする旭川市中学校長会の伊東会長

　【旭川発】上川管内公立小・中学校長教育研究大会が８月上旬、旭川市大雪クリスタルホールほかで開催された。約１５０人が参加。基本主題「ふるさとを愛し、他者と協働しながら未来を切り拓く力を育む　学校教育の創造」のもと、講演や分科会を通して、管内教育の向上を目指し学校経営上の今日的課題について研修を深めた。

　上川管内校長会（安達啓一会長）、旭川市小学校長会（木下俊吾会長）、旭川市中学校長会（伊東義晃会長）主催。旭川市中学校長会主管。

　研究大会は、第１１次３ヵ年継続研究（令和元～３年度）として、基本主題のもと、研究主題を①創意と活力に満ちた学校経営の推進②社会に開かれた教育課程の推進―と設定。

　また、①の小主題として「学校経営ビジョンの実現と活力ある学校経営」「教育改革を進める学校づくりと評価を生かした学校経営」、②の小主題は「確かな学力の向上を目指す教育」「豊かな心や新たな社会形成能力を育てる教育」「健やかな体やたくましい心を育てる教育」「今日的な教育課題に対応する教育」とした。

　開会式で旭川市中学校長会の伊東会長があいさつ。各学校で新学習指導要領の円滑な実施に向けた取組と働き方改革への対応が前年度に引き続き重要と強調。新学習指導要領について、「今一度、教職員で共有するとともに、移行期間の取組状況を提供し、課題と改善策を明確にしながら実践を進めていきたい」と述べた。

　働き方改革については、「教員の意識改革が重要である」とした上で、「教員が時間的にも精神的にも余裕をもって笑顔で教室に向かうことができる、その先にいる子どもが笑顔で学校生活を送ることができるよう、われわれ校長が覚悟をもって真摯に向き合っていかなければならない」と呼びかけた。

　続いて、上川教育局の河野秀平局長と上川管内教育委員会連合会の大山一成会長、旭川市教委の黒蕨真一教育長が来賓祝辞。うち、河野局長は共通理解を図るため、義務教育における確かな学力の育成と包括的な学校改善の推進の２点について説明。「学校経営の一層の充実に向けた取組を組織的・計画的に進め、子どもたちの成長に力添えをお願いしたい」と求めた。

　講演会に移り、河野局長が「教育の今日的課題について」と題して講演。新学習指導要領の全面実施、学力・体力の向上、英語教育などについて説明し、各学校で具体的な取組を進めるよう求めた。

　このあと、小学校４分科会、中学校２分科会を開き、協議した。

(関係団体 2019-09-17付)