芽室町学校教育振興会が研究大会 考え行動する生徒を 芽室西中で道徳6授業(関係団体 2019-09-17付)
【帯広発】芽室町学校教育振興会(会長・小澤一記芽室中学校長)は6日、芽室西中学校(久保睦則校長)で教育研究大会を開いた。町教委や町内小・中学校の教職員約180人が参加。芽室西中が道徳6授業を公開。自ら考え、自ら決定し、自ら行動できる生徒の育成に向け、積み重ねてきた実践の成果を発表した。
芽室町学校教育振興会は、研究主題に「子どもの健やかな発達を願い、保護者・地域の期待に応える授業実践と教育活動の充実を目指して」を掲げ、教育活動を展開している。
芽室西中は、研究主題に「生徒が主体的・能動的に参加する授業の創造~社会の中で活躍できる資質・能力の育成を目指して」を掲げ、本年度から3ヵ年研究を開始した。
「本質的なものを忘れずに、現代に必要なスキルの習得によって、これからの社会に対応できる資質・能力が身につき、生徒が自律する力が養われる」と仮説を設定。研究の視点として、①どのように学ぶか「授業改善」②どのような力を身に付けるか「生徒に必要なスキル」③どのような力を身に付けるか「スキル習得のための実践」―の3点を据え、研究に取り組んでいる。
この日、道徳6授業を公開。うち、1年A組「ぼくを探しに」(阿部圭一教諭、生徒数36人)は、本時の主題を「向上心、個性の伸長」と設定。人は足りないものがあって当然であることに気づかせ、今の自分を大切にして生きていこうとする姿勢を養うことをを目指した。
「ぼくを探しに」は自主教材で、作者シェル・シルヴァスタインの絵本が原作。欠けた円のようなキャラクターが自分に欠けたパーツを探しに、海の上ややぶの中など様々な場所を旅するもの。物語終盤、主人公は自分にはまるかけらを見つけたが、それまで楽しみを感じていたことができなくなり、また元の欠けた姿のまま、気ままな旅を続けるというもの。
阿部教諭は「作者は私たちにどんなことが伝えたかったのだろう」と問いかけ、シートに自分の考えを記入させた。続いて、グループ交流し、それぞれの班の考えを模造紙にまとめさせた。
つぎに、全体交流に移り、自分が話を聞きたい班に移動するワールドカフェ形式で実施。班では一人が残り、まとめた模造紙を使って班の意見を説明した。
模造紙を黒板に掲示し、各班での意見を取り上げながら、本時のテーマ「自分を大切にする」を提示。理解を深めさせるため、阿部教諭自身がコンプレックスの多かった学生時代に、ミュージシャンの尾崎豊さんの曲の歌詞に救われた気持ちになったことを紹介し、尾崎さんの楽曲を聞かせた。最後に、授業で学んだことや感じたことをワークシートに記入させた。
このあと、授業と学校保健、学校事務の8分科会で協議した。
(関係団体 2019-09-17付)
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