小樽市教委が学力向上実践交流会　より良い授業づくりへ　道教委指定・菁園中会場に

（市町村 2019-09-24付）

全学級の授業を公開した

　【小樽発】小樽市教委は９月上旬、市立菁園中学校（名取俊晴校長）で学力向上実践交流会を開いた。小・中学校の校長や教頭、教諭など７４人が参加。授業参観やグループ協議を行い、より良い授業づくりに向けて研鑚を積んだ。

　効果的な実践事例を自校の今後の取組に生かすとともに、学力向上に対する検証改善サイクルの構築と指導方法の工夫改善を図ることが目的。道教委の課題解決型授業（主体的・対話的で深い学び）に関する調査研究プロジェクト連携協力校に指定されている菁園中を会場に開催した。

　冒頭、名取校長があいさつ。学力向上に重要なものとして、「校内研修の充実」「研究会への参加と還元」を挙げ、「この研修会の目的は、将来、小樽の子どもたちがたくましく生きること。一緒に勉強したい」と述べた。

　続いて、１年生から３年生まで全学級の授業を公開した。

　うち、１年生数学では、確認・基本・実践の各コースを開設。参加者は、生徒の理解度に応じたきめ細かな指導の様子などを参観し、それぞれの実践に取り入れるべく熱心にメモを取っていた。

　このあと、菁園中の担当者が同校の取組を紹介。本年度は「自分の学びを自分の言葉で語れる生徒の育成」を主題とし、①自己の学びに気づく指導法の工夫②学びを実感できる指導法の工夫―を視点に研究を進めていることなどを説明した。

　また、グループ協議を行い、主体的・対話的で深い学びを実現するための授業改善について話し合った。

(市町村 2019-09-24付)