札幌開成中等教育が試行錯誤発表会　初開催　探究活動の成果交流　異学年グループで学び深め

（学校 2019-09-25付）

　市立札幌開成中等教育学校（廣川雅之校長）は２０日、同校で試行錯誤発表会を開いた。今回初めて実施したもの。１～６学年までの生徒９４０人がグループに分かれ、異学年での探究活動の成果の交流を通して、自己の学びを深めた。

　この取組は、６学年の課題探究に関する交流を通して、探究課題や探究スキルなどについて相互の学びを深めることが目的。これまで１・２学年が自由研究として個人で探究した成果を交流する試行錯誤発表会を、３学年の職場体験等の成果発表と、４学年の個人で行う探究活動の発表を合わせて実施した。

　全校生徒９４０人はグループに分かれて、探究活動の成果を交流した。

　１・２学年は、ことわざや宇宙、かき氷、ゲームのプログラミングなど、自身が試行錯誤して研究に取り組んだ内容を発表。研究する前と後での考え方の違いや反省点なども説明した。

　また、３学年は職場体験などの成果を発表。自身の目標のもと、会社や大学、研究機関などを訪れ、学んだことなどを紹介した。

　４学年は、学びの集大成として自身の興味・関心について探究してきたことを発表した。

　食について探究した生徒は、道産食材を使って簡単につくれるレシピの作成のため、道内市町村を調査したことを説明。今後に向けては、たくさん料理をつくるほか、多くの人に知ってもらうためにレシピを英語にすることなどを挙げた。

　また、税金について探究した生徒は、増税しやすい社会の形成に向け、税金のイメージを向上させる取組を発表。目標の達成に向けた短期的な目標の設定など下級生へアドバイスした。

　５・６学年は司会進行のほか、下級生に対して助言などを行った。どの生徒も発表に対して活発に質問。アドバイスも送るなど、学びを深めた。

　また、発表した生徒あてに「発表を聞いて学んだこと」「感想・アドバイス・応援メッセージ」を記した紙を渡すなど、今後の学習につなげた。

(学校 2019-09-25付)