地元建設業者主催の見学会参加　最先端技術を間近に　帯農高農業土木工学科２年

（学校 2019-09-27付）

　【帯広発】帯広農業高校（二木浩志校長）農業土木工学科の生徒は９月上旬、士幌町の建設業者・㈱平田建設が音更町で開いたi―Construction現場見学会に参加した。２年生４０人がICTを活用した重機を間近で見学し、最先端の土木技術にふれた。

　i―Constructionは、国土交通省が進める、ICTを建設現場に活用して生産性の向上を図り、魅力ある建設現場づくりを目指す取組。

　同校のOBが勤務していることから、平田建設は技術開発が進む建設業界の現状を知ってもらおうと、現場見学会を企画した。

　はじめに、平田建設の竹市友彦土木課長がi―Constructionについて説明。i―Constructionが始まった背景として、熟練オペレーターなどの人手不足が進む中、若者など熟練の技術を身に付けていなくても高度な施工を可能とすることで、一人当たりの生産性向上に期待できることなどを伝えた。

　続いて、日立建機日本㈱の担当者がICTを活用した重機の性能などを紹介。「３D化された設計図はこれまでなかった技術で、まだ描ける人は少ない。若い人がこれから勉強して習得すれば重宝される」と話した。

　質疑応答では生徒から、重機に乗るための資格や重機の価格などについての質問が寄せられた。

　このあと、現場に移動して重機を見学。実際に重機に乗り込んで、搭載されているモニターの意味など、興味深げに解説を聞いた。

　平田建設の長谷川雅毅社長は「生徒たちにはかつての３Kの時代から建設業が大きく進歩していることを知ってもらいたい。新しい技術にふれることで少しでも土木離れを食い止めたい」と話した。

(学校 2019-09-27付)