統合校開校に先駆け大空町教委　公設塾が２８日プレオープン　ゼミ等で生徒支援

（市町村 2019-09-27付）

　【網走発】大空町教委は、女満別高校と東藻琴高校を統合した新しい高校の開校に先駆けて、公設塾をあす２８日にプレオープンする。「３つの身づくり」をコンセプトに、個別のカリキュラムによる学習やゼミ活動などを実施。生徒一人ひとりの目標の実現をサポートする。２８日にプレオープン企画「大空町児童・生徒サミット」を開催し、３０日から女満別高を会場に定期開設する。

　大空町では、道立の女満別高と町立の東藻琴高を発展的に統合し、町立全日制総合学科の新しい高校を３年度に開校する予定。生徒にとって魅力ある高校とするため、現在、「高校でのカリキュラム改革」「公設塾」「教育寮」の３つを柱とした高校魅力化プロジェクトを推進し、準備を進めている。

　その一つに位置付けられている公設塾については、開校に先駆けて新しい高校の魅力をＰＲするため、本年度開設。開校前の本年度と来年度はプレオープン期間として、女満別高、東藻琴高の生徒を対象とする。

　公設塾は、①土台づくり②自分づくり③つながりづくり―の「３つの身づくり」を方針に活動を進める。

　①では、すべての土台となる生徒の基礎学力の向上を目指す。

　②では、生徒一人ひとりの進路目標の実現に向け、公設塾スタッフと生徒による面談をもとに個別のカリキュラムを作成。それに基づいた学習を進める。

　③では、コミュニケーション能力や課題解決能力など、社会で必要となる資質・能力の育成に向け、グループなどでゼミ活動を行う。

　本年度は、月・木曜日に女満別高、火・金曜日に東藻琴高を会場に実施。３人の公設塾スタッフが生徒のサポートに当たる。水曜日はゼミ活動に充てる予定。

　今後は、ＩＣＴ機器を活用し、両校舎間のコミュニケーションが可能となるよう体制の整備を進める予定。

(市町村 2019-09-27付)