道教委キャリアサポートセミナー―根室会場　社会的・職業的自立へ　別海高２年生１１０人対象

（道・道教委 2019-10-07付）

　【釧路発】道教委は９月中旬、別海高校で令和元年度キャリアサポートセミナー（根室会場）を開いた。キャリア教育・職業教育推進事業の一環。受講した２年生１１０人は、労働法セミナーやマナーセミナー、職業体験講座などを通して、社会的・職業的自立に向け研修を深めた。

　キャリア教育・職業教育推進事業は、高校において、学校から社会・職業への移行が円滑に行われるよう、社会的・職業的自立に必要となる基礎的・汎用的能力を育成し、キャリア発達を促す体系的なキャリア教育・職業教育の充実を図るもの。高校１、２年生を対象に実施しているセミナーでは、社会的・職業的自立に向け、必要な知識や技能を習得することをねらっている。

　はじめに、根室教育局の平山明キャリアプランニングスーパーバイザーが、労働法セミナーとして、労働条件や社会保険制度、職業選択の心構えなどについて講義した。

　生徒からは「働く意義を考えるきっかけとなった」「知らない法律のことなど学べて参考になった」などの声が上がった。

　このあと、マナーセミナーや工業、幼児教育・福祉など９分野から３つを選択して受講する職業体験講座を実施した。

　マナーセミナーでは、社会人としての心構えや基本的なビジネスマナーなどを研修。受講した生徒は「学習した礼儀やあいさつをこれから生かしたい」「就職する前に最低限のマナーは身に付ける必要があると感じた」などと話していた。

　職業体験講座では、講義・演習を通して、自動車整備士や介護福祉士など、希望する職業に関する仕事内容を学習した。

　全体を通して「自分の進路や夢などを具体的に考えるきっかけとなった」「将来目指している職業について詳しく知ることができた」などの感想が寄せられた。

(道・道教委 2019-10-07付)