5個人・1団体に栄誉 道文化賞・文化奨励賞(道・道教委 2019-10-08付)
道の令和元年度道文化賞および道文化奨励賞の受賞者・団体が決定した。道文化賞には書道家の阿部和加子氏など、3個人が受賞。道文化奨励賞には、日本画家の蒼野甘夏氏など2個人1団体が選ばれた。授賞式は、11月5日にホテル札幌ガーデンパレスで執り行う。
道では、昭和24年から本道の芸術、科学、教育その他の文化の向上発達に関し、功績が顕著な個人または団体に道文化賞および道文化奨励賞を贈呈している。平成30年度までに、文化賞222件、文化奨励賞173件を表彰してきた。
本年度においては、道文化賞に3個人、道文化奨励賞に2個人1団体の受賞が決まった。
令和元年度道文化賞および道文化奨励賞の受賞者・団体と活動の概要はつぎのとおり。
【道文化賞】
▼阿部和加子(72、札幌市)=書道家、書道わか葉会
長年にわたり、本道のかな書道界の中心的な存在として創作活動に取り組むとともに、自身が主宰する「書道わか葉会」を設立して後進の育成に尽力するなど、本道の書道文化の振興、発展に大きく貢献している。
▼貝澤雪子(78、平取町)=工芸家
オヒョウの皮でつくるアイヌの伝統的な織物である「アットゥシ」を身近な花や草木で染めて織るという困難な技法の作品制作を続けるとともに、後継者の育成やアイヌ文化の伝承・保存と理解の促進に大きく貢献している。
▼笠井誠一(87、東京都)=洋画家
パリ留学中の個展開催以降、道内をはじめ、全国各地で数多くの個展を開催し、日本を代表する洋画家として高い評価を得ているほか、道内若手作家の育成に尽力するなど本道の美術文化の振興、発展に大きく貢献している。
【文化奨励賞】
▼蒼野甘夏(46、札幌市)=日本画家
独学で日本画技法を学び、伝統的なジャンルの中から、新たな可能性を切り拓いている。これまで数々の賞を受賞しているほか、北海道から文化発信や文化向上に寄与するなど本道の美術文化の振興に貢献している。
▼奥山健恵(57、札幌市)=振付・バレエ指導、札幌舞踊会所属
バレエをはじめ、オペラ、YOSAKOIの振付け、コンクール入賞者や国内で活躍するダンサーの育成のほか、札幌洋舞連盟などの委員、札幌市南区文化団体協議会の事務局長として文化発展に力を注ぎ、本道の舞踊の振興に貢献している。
▼知的障がい者演劇集団「あいのさとアクターズ」(札幌市)
札幌市北区あいの里地区において、知的障がい者の生活に演劇を取り入れ、毎年作品を発表し続けるほか、海外公演を実現させるなど、本道の障がい者の文化芸術活動の推進に貢献している。
(道・道教委 2019-10-08付)
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