遠隔授業活用した研究開発学校　本年度は寿都高加え９校　選択科目増設目指す　道教委

（道・道教委 2019-10-09付）

　道教委は、文部科学省の遠隔授業を活用した研究開発学校に本年度から寿都高校を加え、９校で取組を進めている。有朋高校など研究協力校の教員による遠隔授業を実施するほか、選択科目の増設に向けた教育課程の研究などを推進。各校における教育水準の維持・向上を図る。

　道教委は、平成２９年度から４ヵ年計画で、夕張高校など８校を研究開発学校として、対面によって授業時数を緩和した単位認定の可能性を検討するため、全日制および定時制課程高校におけるメディアを利用した遠隔授業を実施。各校における教育水準の維持向上を図るため、指導方法や評価方法の研究を進めている。

　具体的には、①研究開発学校である郡部の小規模校および離島の高校に対して、研究協力校の教員による遠隔授業の実施②評価の在り方の研究③１学年１学級である受信校の選択科目の増設に向けた教育課程の研究④ＬＭＳによる学習履歴の集約、アンケート調査による生徒の学習状況の把握、集約したデータを分析した研究成果の検証―などの取組を推進してきた。

　研究３年次目の本年度からは、研究開発学校８校に新規で寿都高を追加。研究協力校の有朋高、札幌東高校、札幌西高校と共に、さらなる研究の深化を図る。

　なお、研究開発にかかわって、１１日に有朋高で高校遠隔授業実践研究協議会（遠隔サミット）を開催。公開授業や実践発表、研究協議などを通して、調査研究の成果・課題を共有する。

　令和元年度研究開発学校および研究協力校はつぎのとおり。

▼研究開発学校

▽夕張

▽南茅部

▽礼文

▽常呂

▽平取

▽下川商業

▽豊富

▽阿寒

▽寿都（新）

▼研究協力校

▽有朋

▽札幌東

▽札幌西

(道・道教委 2019-10-09付)