建設産業魅力発掘キャラバンバスツアーのアンケート結果　ものづくりへ興味８割超　児童生徒４１人が大型工事等見学　道建設部

（道・道教委 2019-10-10付）

　道建設部は、本年度の新規事業として開催した建設産業魅力発掘キャラバン・バスツアーのアンケート結果をまとめた。釧路、胆振、空知の３管内で実施し、小中高生４１人、保護者３８人の計７９人が参加。工事現場の見学やものづくり体験などを通じ、「建設工事・ものづくりに興味をもった」と回答した小中高生は、８２・９％に当たる３４人にのぼった。道建設部は今回のアンケート結果に手応えを示すとともに、次年度以降の取組の方向性について検討していく方針。

　建設産業魅力発掘キャラバン・バスツアーは、道建設部が本年度立ち上げた新規事業。将来の担い手となり得る小中高生を工事現場に招き、専門技術にふれる機会を通じて業界の魅力を発信し、入職促進につなげることなどが目的。

　本年度は、７月２９日に釧路港・国際バルク戦略港湾、８月６日に仮称・苫小牧中央インターチェンジ建設工事現場、９月１４日に新桂沢ダム嵩上げ工事現場を訪問。施工中の大型工事の現場を見学したあとで、鉋がけやいすづくりといった木工工作のものづくり体験を行った。

　ツアー後に行ったアンケート調査では、小中高生に「今回のツアーで楽しかったのは」「施設見学・ものづくり体験の感想」「建設工事・ものづくりに興味をもったか」など８項目を質問。「今回のツアーで楽しかったのは」の回答をみると、施設見学が５１・２％の２１人、ものづくり体験が６１％の２５人にのぼった。

　「施設見学・ものづくり体験の感想」について、良かったと回答したのは、施設見学が９５・１％の３９人、ものづくり体験が８７・８％の３６人。「建設工事・ものづくりに興味をもったか」においては、８２・９％に当たる３４人が興味をもったと回答し、いずれも業界への関心を示す高い数値となった。

　主な感想では、「普段見られないところから見学することができて、うれしかった」「またこのような見学会があれば参加したい」などの声が上がった。保護者には、「施設見学・ものづくり体験を通じ、建設産業に対して抱いたイメージ」を質問。良くなったと回答したのが２４人と、全体の６３・２％を占めた。

(道・道教委 2019-10-10付)