道研が中学校外国語教育充実研修 異文化や国際理解視点に JICAと連携し講義・演習
(道・道教委 2019-10-09付)

道研JICA連携中学外国語教育充実研・太田教授
太田教授が授業づくりの視点などについて説明した

 道立教育研究所は1日から3日間、同所とJICA北海道で中学校外国語教育充実研修「グローバルな社会を生きる力を育む授業づくりの進め方」を開いた。本年度からJICAと連携して行うもので、8月には小学校教員向けの研修講座を開催。JICA北海道での講義・演習のほか、東京家政大学の太田洋教授による講義などを通じ、異文化や国際理解を視点とした外国語教育の授業づくりに向けて研鑚を積んだ。

 グローバル社会を生きる子どもに求められる力について理解を深め、コミュニケーション能力を育成する授業づくりの実践的指導力を高めるとともに、授業の改善・充実に向けた方策を考えることが目的。中学校英語教諭14人が受講した。

 JICA北海道を会場とした初日は、JICA北海道市民参加協力課の野々垣真美氏が「グローバル社会とJICA北海道の役割」と題して講義。JICA北海道の取組やSDGsについて説明した。

 施設見学のあと、石狩市立八幡小学校の東峰宏紀教頭と音更高校の小竹由太教諭が実践発表。

 東峰教頭は、世界の多様性や貧富の格差を疑似体験するワークショップを行った。小竹教諭は、JICA教師海外研修での経験を生かした模擬授業を実施。受講者は演習を通し、世界の出来事を自分事としてとらえさせるための指導について理解を深めた。

 2日目からは道研に戻り、東京家政大の太田教授が講義。「今、求められる中学校外国語教育」をテーマに、授業づくりの考え方や具体的な流れ、評価や国際理解につながる言語活動などについて演習を交えながら説明した。

 学習者が経験する過程について、①かたまりとしての言語使用②創造的な言語使用③柔軟な言語使用―の3段階で発達していくことを説明。情報をもとにパターンや規則を見いだそうとする②の段階において多くの英語をインプットし、自分の言語力を駆使して自由に発話できる機会を与えることの重要性を説いた。

 自由な発話の機会を与えるための授業づくりにおいて、内容も言語表現も決まっていないスピーキング活動を取り入れることを提案。事前に教師によるモデルを示すなどの手助けをした上で、「まず、やらせてみる」よう呼びかけ、既習事項などの振り返りを挟みながら試行錯誤を繰り返す授業展開を紹介した。

 3日目は、これまでの講義や演習を踏まえて模擬授業。授業づくりの進め方について理解を深め、実践的指導力の向上を目指した。

(道・道教委 2019-10-09付)

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