道人事委員会の元年度給与勧告 年収2万5000円増 54年ぶりに6年連続プラス(道・道教委 2019-10-07付)
道人事委員会は4日、道職員の令和元年度給与に関し、月例給を平均0・12%、期末・勤勉手当(ボーナス)を0・05月分引き上げるよう、鈴木直道知事と村田憲俊道議会議長に勧告した。月例給・ボーナスともにプラス勧告となるのは6年連続で、昭和40年度以来54年ぶり。行政職給料表の場合、大卒初任給を1500円、高卒初任給を2000円の引き上げとし、職員の平均給与等(一般行政職、平均年齢42・4歳)は年間で2万5000円の増となる。来年度からの改定では、住居手当の支給対象となる家賃額の下限と手当額の上限を1000円引き上げる。
ことし4月1日現在の給与勧告対象職員は5万9331人(平均年齢42・2歳)。このうち、民間給与との比較を行っている一般行政職員は1万4750人(平均年齢42・4歳)となっている。
道人事委員会は、企業規模50人以上かつ事業所規模50人以上の道内民間事業所約1700事業所から、無作為抽出した412事業所(調査完了数379事業所)を対象に、事務・技術関係職種約1万8000人のことし4月分給与額を調査した。
民間給与は37万7343円。道の職員給与は37万6885円で民間と比べ、458円、0・12%下回った。
ボーナスに関しては、昨年8月からことし7月までの1年間の民間支給実績と職員の年間支給月数を比較。民間4・49月に対し、道職員は4・45月と、0・04月低かった。
人事院は8月、国家公務員一般職の令和元年度給与に関して国会と内閣に勧告。民間給与との較差(0・09%)を埋めるため、俸給表の水準の引き上げ、ボーナス引き上げ(0・05月分)を勧告した。
道人事委員会は、公民較差や特別給の状況などを勘案し、初任給、若年層の給料月額を人事院勧告に準じて引き上げ。ボーナスについても引き上げるよう勧告した。
令和元年度は、行政職給料表の場合、大卒初任給を1500円、高卒初任給を2000円引き上げ、若年層についても所要の改定を行う。
ボーナスは、年間支給月数を0・05月分引き上げて4・50月分とし、引き上げ分は勤勉手当に配分するとした。
以上を踏まえ、月例給の改定額は、諸手当の増加分を含めて平均435円、0・12%の引き上げ。平均給与等(一般行政職、平均年齢42・4歳)は、年間で平均2万5000円の増となる。改定の実施時期はことし4月1日から。
月例給、ボーナスともにプラス勧告となるのは、平成26年度以降6年連続となる。また、6年連続の引き上げは昭和35~40年度以来54年ぶり。
2年度からの改定では、住居手当の支給対象となる家賃額の下限と手当額の上限を1000円引き上げる。これによって、家賃額の下限は1万3000円に、手当額の上限は2万8000円となる。実施時期は来年4月1日から。
(道・道教委 2019-10-07付)
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