道教委 特別支援学級リーダー教員研究協議会 授業改善へ専門性向上 都立光明学園・田村校長が講演(道・道教委 2019-10-02付)
田村校長
道教委は9月26日から2日間、道立特別支援教育センターで特別支援学級リーダー教員研究協議会を開いた。各管内の特別支援学級担当者のほか、各教育局の特別支援教育スーパーバイザーが参加。東京都立光明学園の田村康二朗校長が「特別支援学級に求められる専門性~明日の授業が変わる、授業改善の勧め」と題して講演したほか、協議・演習などを通じ、特別支援教育の充実に向けて研鑚を積んだ。
本年度特別支援教育総合推進事業「特別支援学級担当教員サポート体制事業」の一環。特別支援学級におけるリーダー的役割が期待される教員を対象に講義などを実施することで、リーダー教員に求められる専門性の向上を図るとともに、特別支援学級担当教員をサポートする体制の構築を目指す。
はじめに、特別支援教育課の担当者が「本道の特別支援教育の現状と課題」「新しい形の知的障がい高等部について」をテーマに説明。
続いて、道立特別支援教育センターの岡森博宣主任研究員が「個々の教育的ニーズに応じた特別支援教育の推進」と題して講義した。
つぎに、「授業者支援会議」を考案した東京都立光明学園の田村校長が「特別支援学級に求められる専門性~明日の授業が変わる、授業改善の勧め」と題して講演。自身がこれまでに行ってきた改革の数々を紹介し、「学校の常識を現実味あるデザインに」と呼びかけた。
授業参観の改革として「授業参観ガイド」を挙げ、保護者向けに参観の見どころなどを分かりやすく示すポイントを提示。事前配布したことで保護者が来校する動機につながったことなどを説明した。
通知表の改革では、本人が見て分かり、励みになる内容の工夫を紹介。返却不要のワンウェイ方式にすることで、家庭で通知表をつづり、成長を共有することができることなどの利点を挙げた。
このほか、実技による授業力向上研修や、地域で指導法や教材を共有するための教員によるポスター発表、オープン・ライブラリーで読書力を高める学校図書館の改革などを紹介。「アイデアは0円。やってみて駄目なら撤退し、それも収穫につなげる。とにかくいろいろなことをやってみて」と呼びかけた。
また、授業研究の改革として、短時間で具体的なアイデアを出し合い授業改善につなげることができる授業者支援会議について説明。手法や構成、事前準備や会議の実際など、あすの授業に生かせる具体的な支援の在り方を提示した。
このあと、特別支援学級における授業づくりの充実方策について講義を受け協議を進めた。
2日目は、特別支援学級における授業の充実に向け、授業者支援会議による授業検討の在り方などについて、協議や演習を行った。
(道・道教委 2019-10-02付)
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