道教育功績者表彰 受賞者の功績(道・道教委 2019-10-02付)
道教委の令和元年度道教育功績者表彰受賞者の功績概要はつぎのとおり。=敬称略、カッコ内は年齢、9月末現在=
▼砂川昌之(60)=岩見沢市立南小校長
昭和59年以来、本道の小学校教育および教育行政に携わり、特に、生徒指導の機能を取り入れた授業改善や、各教科や行事等との関連を深めた道徳教育など、望ましい人間関係づくりを目指した教育実践に取り組むとともに、全道規模の研究大会で助言者を務め、優秀な人材の育成に力を注ぐなど、本道の教育の充実・発展に尽力した。
教育行政においては、道立教育研究所生徒指導・教育相談部副部長として、教育相談を必要とする児童生徒が適切な相談を受けることができるよう、スクールカウンセラーの活用を通じた教育相談体制の整備や出前教育相談の実施などに尽力した。また、「教えて考えさせる授業」の指導過程を確立するなど、児童の主体的な学びを育むとともに、校内研修の充実によって、教員の資質・能力の向上に努めるなど、その実績は高く評価されている。
さらに、道小学校長会理事や空知校長会会長等の要職を務めるなど、本道の教育振興に貢献した功績は誠に大である。
▼若林利行(59)=岩見沢東高校長
昭和59年以来、本道の中・高校教育に携わり、特に、保健体育科教育において「選択体育授業」を導入し、生徒が主体的に取り組む授業を実践し、その成果を全道規模の研究大会で発表し、広く普及を図るとともに、生徒指導や部活動指導を通じて、生徒の心身の健全な育成と豊かな人間形成を図るなど、本道の教育の充実・発展に尽力した。
また、学校経営においては、校長として強いリーダーシップを発揮し、国立教育政策研究所の研究指定を受け、学習指導に関する研修・研究に積極的に取り組むとともに、特色ある教育課程の編成・実施、カリキュラム・マネジメントに基づく学校改革、授業研究を中核とした教員の資質・能力の向上に努めるなど、その実績は高く評価されている。
さらに、道高校長協会常任理事や道高校体育連盟空知支部長等を務めるなど、本道の教育振興に貢献した功績は誠に大である。
▼堀川厚志(59)=札幌養護校長
昭和57年以来、本道の特別支援教育および教育行政に携わり、特に、知的障害教育において発達段階、特性等に応じた指導内容・指導方法、教材・教具の工夫など、授業改善にかかわる研究を行い、その成果を道特別支援教育研究協議会で発表し、広く普及を図るなど、本道の教育の充実・発展に尽力した。
教育行政においては、道立特殊教育センター情報教育室長、知的障害教育室長として、特別支援学校における情報教育の普及・啓発、知的障害教育に関する調査研究のほか、研修講座の講師として、教員の専門性および指導力の向上に尽力した。
また、学部間の「つながり」を意識した教育課程を編成し、学校の組織力を向上させるとともに、主体的・対話的で深い学びを重視した授業改善に積極的に取り組むなど、その実績は高く評価されている。
さらに、道特別支援学校長会副会長や道特別支援学校知的障害教育校長会副会長等の要職を務めるなど、本道の教育振興に貢献した功績は誠に大である。
▼塩﨑弘明(58)=江差町立江差中校長
昭和59年以来、本道の中学校教育に携わり、特に、数学教育において、チーム・ティーチングおよび少人数指導の実践を通じて、数学の基礎学力の向上を図るとともに、ボランティア活動を教育活動に位置付けるなど、特色ある教育を実践し、その成果を全道規模の研究大会で発表し、広く普及を図るなど、本道の教育の充実・発展に尽力した。
また、道教委「中1ギャップ問題未然防止事業」や「ICT活用教育促進事業」などの指定を受け、学校課題の解決に取り組むとともに、地域の人材を外部講師として積極的に活用するなど、学校と地域が一体となって歩む学校像を希求し続け、地域に開かれた学校を具現化するなど、その実績は高く評価されている。
さらに、道中学校長会副会長や檜山校長会会長等の要職を務めるなど、本道の教育振興に貢献した功績は誠に大である。
▼伊東義晃(60)=旭川市立中央中校長
昭和57年以来、本道の中学校教育および教育行政に携わり、特に、技術・家庭科教育における実践研究を重ね、全日本中学校技術・家庭科研究大会旭川大会の授業者として研究発表するとともに、道技術・家庭科教育研究会副会長として、後進の育成に力を注ぐなど、本道の教育の充実・発展に尽力した。
教育行政においては、旭川市教委教育指導課課長補佐として、市内の教育の発展を目指し、教育課程、学習指導その他学校教育に関する専門的事項について、指導助言を行い、活力ある学校経営の実現に努めた。
学校経営においては、「365日感動物語」を合言葉に、新しいことに果敢に挑戦する学校づくりや、保護者や地域と連携を図り、社会に開かれた、信頼される学校づくりに取り組み、成果を上げるなど、その実績は高く評価されている。
さらに、全日本中学校長会会計監査や道中学校長会副会長等の要職を務めるなど、本道の教育振興に貢献した功績は誠に大である。
▼石田政充(63)=美深町教委前教育長
平成19年に教育長就任以来、少子化や多様化する保育ニーズに対応するため、幼保一元化を推進するとともに、児童生徒の安全・安心を確保するため、教育環境の整備に積極的に取り組み、美深小・中学校の校舎耐震化や児童館の改築を行うなど、町内における教育の充実・発展に尽力した。
また、道教育推進会議の会長として、道教育推進計画の策定にかかわり、北海道が目指す教育推進のビジョンや具体の施策項目の検討に取り組み、答申の取りまとめに尽力するなど、その実績は高く評価されている。
さらに、全国町村教育長会常任理事や道町村教委連会長等の要職を務めるなど、本道の教育振興に貢献した功績は誠に大である。
▼加賀誠(60)=枝幸町立枝幸中校長
昭和58年以来、本道の小・中学校教育に携わり、特に、生徒指導において、一人ひとりの生徒に応じたきめ細かな教育相談の実践に努めるとともに、その成果を管内の研修会の講師として広く発信し、教員の指導力向上を図るなど、本道の教育の充実・発展に尽力した。
また、不登校や特別な支援を要する生徒への指導方法について、学校全体で研修を行い、教員の資質・能力の向上を図るとともに、「チーム学校」として、関係機関と連携し、教職員全体で課題解決に取り組むなど、学校の組織力向上に尽力したほか、地域との連携を深め、地域行事への参加を通じて、生徒の自己肯定感を高める取組を推進するなど、その実績は高く評価されている。
さらに,道中学校長会地区理事や道小学校長会理事などの要職を務めるなど、本道の教育振興に貢献した功績は誠に大である。
▼水野豊昭(59)=更別村立更別小校長
昭和57年以来、本道の小学校教育に携わり、特に、特別支援教育の視点を生かした個に応じた指導の研究に取り組み、児童一人ひとりの教育的ニーズを把握し、生活や学習上の困難の改善・克服に努め、その成果を全道規模の研究大会で発表し、広く普及を図るとともに、十勝算数・数学サークルの中核として、算数の学力向上に成果を上げるなど、本道の教育の充実・発展に尽力した。
また、浦幌町で学校と地域が一体となって取り組むまちづくりを推進するため、コミュニティ・スクールの導入に積極的に取り組むとともに、少年団活動や地域活動において、指導的役割を果たし、地域の教育力の強化・充実を図るなど、その実績は高く評価されている。
さらに、道小学校長会理事や十勝小・中校長会会長等の要職を務めるなど、本道の教育振興に貢献した功績は誠に大である。
▼塩住啓介(60)=釧路市立中央小校長
昭和57年以来、本道の小・中学校教育に携わり、特に、社会科教育において、社会とのかかわりを意識しながら課題解決を図る授業実践に取り組み、その成果を道社会科教育研究大会で発表し、広く普及を図ったほか、道徳教育において、道道徳教育研究大会釧路大会の事務局長として、大会を成功に収めるなど、本道の教育の充実・発展に尽力した。
また、学校経営においては、地域とともにある学校づくりを目指し、コミュニティ・スクールの指定を受け、保護者や地域住民と連携を図りながら、読み聞かせや読書環境の整備などに取り組み、平成31年度に子供の読書活動優秀実践校として文部科学大臣表彰を受賞するなど、その実績は高く評価されている。
さらに、道小学校長会理事や釧路市小中学校校長会会長等の要職を務めるなど、本道の教育振興に貢献した功績は誠に大である。
▼西堀隆亮(59)=釧路湖陵高校長
昭和58年以来、本道の高校教育に携わり、特に、社会科教育において、確かな理論と豊富な実践経験に基づいた教育実践を推進し、その成果を全道規模の研究大会で発表し、広く普及を図るとともに、各種研修会の講師・助言者として、後進の育成に力を注ぐなど、本道の教育の充実・発展に尽力した。
また、文部科学省「情報教育推進校(IE―School)」事業の協力校として、ICTを活用した指導方法の開発や遠隔授業の実践に取り組んだほか、平成30年度に学校長として赴任した釧路湖陵高校においては、文科省「スーパーサイエンスハイスクール」や道教委「地域医療を支える人づくりプロジェクト」の指定を受け、生徒の進路をかなえる教育課程の編成・実施や地域に貢献する人材の育成を図るとともに、令和2年度公立高校入学者選抜から、普通科に推薦入試を導入し、魅力ある学校づくりに尽力するなど、その実績は高く評価されている。
さらに、道高校長協会常任理事や道高校定時制通信制体育連盟常任理事等の要職を務めるなど、本道の教育振興に貢献した功績は誠に大である。
(道・道教委 2019-10-02付)
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