道教育功績者 元年度表彰 砂川氏ら10人に栄誉 表彰式は12月19日 道教委
(道・道教委 2019-10-01付)

 道教委の令和元年度道教育功績者表彰受賞者が決まった。砂川昌之氏(岩見沢市立南小校長)をはじめ、本道の教育の充実・発展に寄与した教育長、校長合わせて10人が選ばれた。表彰式は、12月19日午前11時から、ホテルライフォート札幌で執り行う。=功績詳細は後日掲載=

 表彰は、本道の教育振興に功績のある教育職員その他の教育関係者を表彰してその功績に報い、教育の振興に寄与することを目的に、昭和28年度から実施している。

 教育職員として在籍し、その功績が特に顕著な人、教育職員として特に模範とすべき行為のあった人などを毎年度表彰。今回で65回目を数える。

 受賞者はつぎのとおり。=敬称略=

▼砂川昌之(岩見沢市立南小校長)

 生徒指導の機能を取り入れた授業改善、各教科や行事等との関連を深めた道徳教育など、望ましい人間関係づくりを目指した教育を実践。校内研修の充実によって教員の資質・能力の向上に努めた。

▼若林利行(岩見沢東高校長)

 保健体育科で選択体育授業を導入し、生徒が主体的に取り組む授業を実践。学習指導に関する研修・研究に積極的に取り組み、特色ある教育課程の編成・実施、カリキュラム・マネジメントに基づく学校改革、教員の資質・能力の向上に努めた。

▼堀川厚志(札幌養護校長)

 知的障がい教育において発達段階等に応じた指導内容・方法など授業改善に関する研究を推進。学校の組織力を向上させ、主体的・対話的で深い学びを重視した授業改善に取り組んだ。

▼塩﨑弘明(江差町立江差中校長)

 数学教育におけるチーム・ティーチング、少人数指導を実践。数学の基礎学力の向上とともに、ボランティア活動を教育活動に位置付けるなど、特色ある教育を実践した。また、学校と地域が一体となって歩む学校像を希求し、地域に開かれた学校づくりを進めた。

▼伊東義晃(旭川市立中央中校長)

 技術・家庭科教育における実践研究を重ねるとともに、市内の教育の発展を目指して指導助言を行い、活力ある学校経営の実現に努めた。

▼石田政充(美深町教委教育長)

 少子化や多様化する保育ニーズに対応するため幼保一元化を推進。児童生徒の安全・安心を確保する教育環境整備に積極的に取り組んだ。道教育推進会議の会長として道教育推進計画の策定にかかわり、答申の取りまとめに尽力した。

▼加賀誠(枝幸町立枝幸中校長)

 きめ細かな教育相談の実践に努め、不登校や特別な支援を要する生徒への指導方法について学校全体で研修を行い、教員の資質・能力の向上を図った。

▼水野豊昭(更別村立更別小校長)

 特別支援教育の視点を生かした個に応じた指導の研究に取り組み、個々の児童の教育的ニーズを把握し生活や学習上の困難の改善に努めた。

▼塩住啓介(釧路市立中央小校長)

 社会科教育で社会とのかかわりを意識しながら課題解決を図る授業を実践。読み聞かせや読書環境の整備などに取り組み、本年度、子供の読書活動優秀実践校として文部科学大臣表彰を受賞した。

▼西堀隆亮(釧路湖陵高校長)

 社会科教育において確かな理論と豊富な実践経験に基づいた教育実践を推進。令和2年度公立高校入学者選抜から普通科に推薦入試を導入し、魅力ある学校づくりに力を尽くした。

(道・道教委 2019-10-01付)

その他の記事( 道・道教委)

道教育功績者表彰 受賞者の功績

 道教委の令和元年度道教育功績者表彰受賞者の功績概要はつぎのとおり。=敬称略、カッコ内は年齢、9月末現在= ▼砂川昌之(60)=岩見沢市立南小校長  昭和59年以来、本道の小学校教育およ...

(2019-10-02)  全て読む

道教委新規事業 青少年国際交流加速化 教育交流協定を検討 ふるさと納税で留学費補助

 道教委は本年度、新規事業として青少年国際交流加速化事業を展開する。指定校と海外高校との姉妹校提携や各国総領事との連携によるセミナーの開催のほか、交換留学の拡充に向けて、姉妹友好提携地域等と...

(2019-10-02)  全て読む

道教委が女性職員対象研修 接遇マナーなど学ぶ 初開催 鶴羽委員講義

教育庁等女性職員を対象とした職場研修  道教委は9月30日、道庁赤レンガ庁舎で女性職員を対象とした職場研修を初めて開いた。鶴羽佳子委員が「接遇マナー」と「クレーム対応」について講義。本庁や石狩教育局などの女性職員75人が参加し、...

(2019-10-02)  全て読む

特セン前年度試行の移動講座実施状況 上半期で受講者5倍 「身近な地域で専門研修」好評

 道立特別教育支援センターは、市町村の支援体制の充実に向けて前年度に試行を開始した「移動講座」の実施状況をまとめた。9月末現在で、開催回数・受講者数共に前年度の約5倍に。今後、8日に美瑛町で...

(2019-10-01)  全て読む

3定道議会予算特別委員会第1分科会(令和元年9月27日) 大学等への進学措置費充実を要望 施設入所者の支援

 9月27日に開かれた3定道議会予算特別委員会第1分科会では、児童養護施設入所者への学習支援が取り上げられた。  児童養護施設に入所した子どもが学習塾を利用した場合、その費用は児童保護措置...

(2019-10-01)  全て読む

奈良県立大・石井特任教授ら講義 未来教育の創造へ 道研が所内アカデミー開く

道研所内アカデミー未来の教育  道立教育研究所は17日、同所で所内アカデミー「未来の教育」研修会を開いた。講師に奈良県立大学の石井宏典特任教授と奈良県立教育研究所の小崎誠二主幹を招へい。タブレット端末を用いて意見交流を図...

(2019-09-30)  全て読む

道研が総合的な探究の時間充実研修 高校魅力化などで効果 國學院大・田村教授が講義

道研総合的な探究時間充実研  道立教育研究所は13日、同所で総合的な探究の時間充実研修「学校全体での取組に向けた副校長・教頭のリーダーシップの在り方」を開いた。國學院大學の田村学教授が講義し、総合的な学習が高校魅力化や...

(2019-09-27)  全て読む

道研新規事業 高校教育研連携研修 10月25日から順次 4管内6部会に所員派遣

 道立教育研究所は、本年度新規事業「管内高校教育研究会連携」研修講座の日程をまとめた。初回は10月25日にニセコ高校で開講。各地域の高校長協会、校長会と連携し、管内の高校教育研究会の各教科部...

(2019-09-27)  全て読む

5領域統合で指導推進 AIU・ヘイル准教授示範授業 道研が中・高外国語教育研修

 道立教育研究所は10日から3日間、同所と江別高校で中学校・高校の外国語教育に求められる実践的指導力向上研修「5つの領域を統合する指導の進め方」を開いた。国際教養大学(AIU)との連携講座。...

(2019-09-26)  全て読む

道立学校勤務時間外の電話対応 留守電メッセージで 緊急連絡先確保し周知を 道教委

 道教委は、通知「道立学校における勤務時間外の電話対応」を各道立学校長、市町村教委教育長に発出した。勤務時間外の電話に対し、緊急時の連絡先を確保した上で、原則、留守番電話のメッセージで対応す...

(2019-09-26)  全て読む