5領域統合で指導推進 AIU・ヘイル准教授示範授業 道研が中・高外国語教育研修(道・道教委 2019-09-26付)
道立教育研究所は10日から3日間、同所と江別高校で中学校・高校の外国語教育に求められる実践的指導力向上研修「5つの領域を統合する指導の進め方」を開いた。国際教養大学(AIU)との連携講座。同大のクリストファー・カール・ヘイル准教授による示範授業や講義、演習などを通して、今求められる外国語教育の在り方への理解を深めるとともに、実践的指導力向上を目指した。
オールイングリッシュによる授業づくりや、「聞くこと」「読むこと」「話すこと(やり取り)」「話すこと(発表)」「書くこと」の5つの領域を統合する指導について理解を深め、英語力と実践的な指導力を高めるとともに、授業の改善・充実に向けた方策を考えるのが目的。中学校・高校の英語科教諭24人が受講した。
初日はオリエンテーション、課題の明確化に向けた演習のあと、ヘイル准教授が「5つの領域の総合的な指導と評価」と題して講義・演習。
続いて、江別市立大麻東中学校の加藤孝章教諭、旭川北高校の原口佑美教諭が実践発表した。
2日目は会場を江別高に移し、ヘイル准教授が1年E組で示範授業を展開。教科書を効果的に活用した5つの領域の総合的な指導の実際について、前日の講義で取り上げたアクティビティを交えながら示した。
単元「Kawaii and Japanese Pop Culture」の導入として、ヘイル准教授が用意した特定のキャラクターを当てる活動を行った。キャラクターを絞るための英語の質問をグループで考え「テレビで見ることができるか」「日本でも見ることができるか」などの質問から特定のキャラクターを導き出した。
ヘイル准教授が教科書を読み上げたあと、アクティビティ「POP UP!」を実施。A・Bに分かれたペアを組み、それぞれに違うプリントを配布した。生徒Aはプリントのテキストを読み上げ、生徒Bが「POP UP!」と言った部分で読みを中断。Bのテキストに関する質問に対し、Aは読み上げた部分を参考にしながら英語で回答した。最後まで読み上げたところで、役割を交代。コミュニケーションを図りながら、よりテキストへの理解を深める活動を展開した。
午後は道研に戻り、5つの領域を統合的に指導する授業づくりをテーマに演習。
3日目は受講者による模擬授業を行い、オールイングリッシュによる授業や5つの領域を統合した指導などに向けた実践力向上を目指した。
(道・道教委 2019-09-26付)
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