道教委 広域人事制度実施状況 23年度からの累計283人 異動先は上川最多、離島人事が拡大
(道・道教委 2019-09-24付)

表
広域人事異動状況(クリックすると拡大表示されます)

 道教委は、広域人事制度の実施状況をまとめた。異動者数は平成25年度の46人をピークに減少傾向にあり、本年度は、前年度と比べ1人増の15人。このうち、7人が前年度から開始した離島人事交流の対象者となり、離島人事が拡大している。制度が始まった23年度以降の累計人数は283人で、異動元の管内は後志、石狩、オホーツクの順に多い。異動先は上川が41人と最多で、石狩、十勝などと続いた。

 広域人事制度は23年度から開始。教育局管内の枠を越え、教職員の全道的な適正配置を推進することで、地域における学力向上や生徒指導など教育課題の改善に取り組み、全道的な教育水準の維持向上を図ることが目的。

 平均年齢の高い管内の中堅層の教諭が平均年齢の低い管内の学校に異動し、原則として3年間勤務。異動先で教育実践の中核を担ったあと、異動元の管内に戻り、その経験を生かしていく。

 また、平均年齢の低い管内の若年層の教諭が平均年齢の高い管内の学校で力量を高めたのち、異動元の管内でその知見を還元する。

 30年度からは、離島に所在する公立小・中学校への人事交流も開始。離島所在校は、奥尻町立小・中学校、羽幌町立小・中学校、礼文町立小・中学校、利尻町立小・中学校、利尻富士町立小・中学校となっている。

 過去9年間の状況をみると、広域人事の異動者は25年度の46人をピークに減少傾向にあり、本年度は前年度比1人増の15人。このうち、7人が離島人事交流の対象者だった。

 23年度以降の異動者の総数は283人。異動元を管内別にみると、後志が28人と最も多く、石狩が27人、オホーツクが26人、根室が24人などと続く。

 異動先は上川が41人で最多。石狩が31人、十勝が25人、檜山と釧路がそれぞれ24人などとなっている。

(道・道教委 2019-09-24付)

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