道教委教員育成指標アンケート 教職課程に指標反映66% 養成・採用・研修の一体的改善へ(道・道教委 2019-09-19付)
道教委は、「北海道における教員育成指標」に関するアンケート調査結果をまとめた。ことし4月現在、指標が教職課程に反映されていると回答した道内教員養成大学の割合は66%となり、平成30年2月時点と比べて18ポイント増加。「使命感や責任感・倫理観」「教育的愛情」の資質能力に関しては、9割以上の大学で該当する授業科目があることが分かった。道教委は調査結果に基づき、大学と連携して養成・採用・研修の一体的改善を進め、教員の資質能力の向上を図っていく。
教職課程のある道内関係大学を対象に前年度から調査しているもの。39大学中36大学から回答を得た。
指標の教職課程への反映状況(4月1日現在)をみると、指標について「重点的に育成する授業科目がある」「育成する授業科目がある」「間接的に育成する授業科目がある」合わせて100%となった大学の割合は66・7%。
平成30年2月時点と比べ、18・1ポイントと大きく増加した。
▼教職に必要となる素養に関する観点(全校種・職種共通)
指標で示す各資質能力と教育課程との関連をみると、「使命感や責任感・倫理観」「教育的愛情」の育成に該当する授業科目があると回答した割合はそれぞれ92・3%。「総合的人間力」「教職に対する強い情熱・人権意識」「主体的に学び続ける姿勢」はいずれも8割以上だった。
▼教育の専門性に関連する観点
小学校教諭では、「子ども理解力」「教科等や教職に関する専門的な知識・技能」などすべての資質能力の育成に関し、9割近くで該当する授業科目があると回答。
中学校、高校教諭でも、ほぼすべての資質能力で8割以上となった一方、「外国語教育の充実」は中学校で69・0%、高校で63・6%。養護教諭、栄養教諭はすべての資質能力で100%となっている。
▼連携・協働に関連する観点(全校種・職種共通)
「コミュニケーション能力」「組織的・協働的な課題対応・解決能力」「地域等との連携・協働力」の育成に該当する授業科目があった割合はいずれも89・7%だった。
(道・道教委 2019-09-19付)
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