３０年の検挙・補導非行少年数―道警まとめ　過去最少１２８０人　薬物乱用は大幅増に

（道・道教委 2019-09-13付）

非行少年の推移（クリックすると拡大表示されます）

　平成３０年に道内で検挙・補導された非行少年の人数は、前年比１７３人減の１２８０人となり、昭和４１年以降最少値となったことが道警のまとめで分かった。不良行為による補導人数も１３９１人減の１万４２４１人と大きく減少。一方、薬物乱用は１６人増の１９人と大幅に増加し、児童虐待に関する児童相談所への通告件数、家庭問題に関する相談件数も増加傾向にある。

　道警によると、検挙・補導された非行少年の人数は減少傾向にあり、２４年以降は連続で減少。３０年は１７３人減の１２８０人となり、統計を開始した昭和４１年以降、過去最少となった。

　学職別では非行少年の５割以上が中・高校生。高校生が４００人と最も多く、中学生が２７３人、小学生が２５６人など。

　刑法犯で検挙・補導された人数は１７４人減の１１３４人。うち、犯罪少年は７５１人、触法少年は３８３人。

　犯罪少年のうち、殺人など凶悪犯は１２人で１人増加。窃盗犯は４３人減の４３６人で、５割以上が万引き、４分の１近くが自転車の盗難。薬物乱用は１６人増の１９人と大幅に増加した。

　不良行為で補導された少年数は１３９１人減の１万４２４１人と大きく減少した。行為別割合は、深夜はいかいが３１・９％、喫煙が２７・７％、飲酒が１１・２％など。学職別では、高校生が４割以上を占める。

　児童売春などの性的な被害にあった少年は１８４人で２２人増加。女子が全体の９４％を占めた。ＳＮＳなどの利用に起因した被害人数は９８人で過半数を占めた。出会い系サイトに起因した被害はなかった。

　児童虐待に関する児童相談所への通告件数はここ数年増加が続いており、３０年は１１８件、８１人増の２１８３件、３６０１人。

　少年相談の新規受理相談件数は、２４１件増の２５７２件。学校問題に関する相談は減少しているものの、家庭問題に関する相談は２６４件増の１１８６件と大幅に増加している。

(道・道教委 2019-09-13付)