「近美コレクション」第2弾開催中 1920年代の作品を 11月10日まで近代美術館
(道・道教委 2019-09-12付)

近美コレクション・1920年代
1920年代の作品を展示している

 道立近代美術館は、同館で本年度の第2弾となる近美コレクションを開いている。1階では、「バック・トゥ・ザ・フューチャー 来るべき20年代に向けて」をテーマに、1920年代の作品を紹介。2階では、「ふれるかたち」と題して、彫刻や立体作品を展示している。また、2018年度の新収蔵品を紹介している。11月10日まで。

 観覧料は一般510円、高大生250円、中学生以下と65歳以上および障害者手帳保持者などは無料。高校生は土曜日無料。

 毎週月曜日(9月16・23日、10月14日除く)と、9月17・24日、10月15日休館。

 問い合わせは、同館・電話011(644)6882まで。

 展示概要はつぎのとおり。

▼バック・トゥ・ザ・フューチャー 来るべき20年代に向けて

 1920年代、欧米では芸術の領域で前衛的な試みが次々と行われた。また、日本では明治期から流入した西洋文化の影響が広く大衆にも浸透し、近代化とそれに対する批判との相克の中で、新しい芸術活動が活発に展開された。

 同館のコレクションの中から、1920年代の作品を中心に126点を展示。「デザインの1920年代―日常化する芸術」「ファッションの1920年代―装いと身体」「都市と大衆の1920年代―モダニズムの風景」の3章立てで126点を紹介している。

 会場の入り口には、同展ポスターの作品や高畠達四郎の「丘からの眺め」を配置。このほか、マルク・シャガールや藤田嗣治などの作品を展示している。

▼ふれるかたち

 「いろいろなそざい、いろいろなてざわり」と「おなじそざい、おなじてざわり?」の2コーナーを設置し、鉄、石、糸などを使用した作品を展示。彫刻や立体作品に手で触れ、形や質感を感じることを通して美術作品を鑑賞することができる。

▼新収蔵品展

 2018年度に新しく収蔵した作品を紹介。

 深井克美の「熱」「石化」「グラス」の3作品は、前年度の回顧展への出品を機に収蔵。このほか、鈴木秀明の「三美神」などを公開している。

▼特別展示 神田日勝

 十勝の農民画家・神田日勝(1937~1970年)の「室内風景」を公開。カンバスではなく、ベニヤ板に描かれた作品で、日勝が生涯の終わりごろに作成した。

 没後50周年の節目に当たる2020年には同館で回顧展「神田日勝 大地への筆触」を予定している。

▼この1点を見てほしい。

 5000点以上の同館コレクションの中から学芸員が1点を選び、多角的な研究を通して作品の奥深い魅力を紹介するコーナー。今回はフランスの画家・キスリングの「オランダの娘」を展示している。

 キスリングは20世紀初頭にパリで活動。「オランダの娘」を通して、当時の時代背景などを伝えている。前期は26日まで。27日の後期から展示替えを行う。

この記事の他の写真

近美コレクション・三美神
新収蔵品 鈴木秀明作「三美神」

(道・道教委 2019-09-12付)

その他の記事( 道・道教委)

代表高校副校長・教頭研究協議会―道教委 密接に連携し取組推進 開会あいさつで藤村課長

全道代表高校副校長・教頭研究協議会  道教委は13日、道庁別館で令和元年度全道代表高校副校長・教頭研究協議会を開いた。15人が参加。開会あいさつに立った藤村誠高校教育課長は、様々な教育課題の解決に向け、道教委と学校が密接に連携...

(2019-09-19)  全て読む

障がい者就労促進連携事業実践校―道教委 札幌高等養護など7校 就労継続へ民間等と連携

 道教委は、本年度から2ヵ年計画で取り組む障がい者就労促進地域連携事業の実践校を決定した。札幌高等養護学校など計7校に決定。このうち、職業学科設置校の実践校6校では、農林漁業や食品加工など重...

(2019-09-18)  全て読む

小学校における少人数学級 3・4年への拡大検討 3定道議会で佐藤教育長

 道教委の佐藤嘉大教育長は13日、来年度からの小学校新学習指導要領の全面実施を踏まえ、現在、小学校1・2年、中学校1年で導入している35人以下の少人数学級について、小学校3・4年への拡大を検...

(2019-09-17)  全て読む

30年の検挙・補導非行少年数―道警まとめ 過去最少1280人 薬物乱用は大幅増に

道警・平成30年少年の非行(図)  平成30年に道内で検挙・補導された非行少年の人数は、前年比173人減の1280人となり、昭和41年以降最少値となったことが道警のまとめで分かった。不良行為による補導人数も1391人減の1万...

(2019-09-13)  全て読む

キャリアサポートセミナー後志会場―道教委 社会的・職業的自立へ 労働法やマナーなど学ぶ

キャリアサポートセミナー(後志会場)  【小樽発】道教委は9日、倶知安農業高校で令和元年度キャリアサポートセミナー(後志会場)を開いた。同校の1、2年生合わせて43人が参加。労働法セミナーやマナーセミナー、職業体験講座などを通し...

(2019-09-13)  全て読む

「世界津波の日」高校生サミット 相互にネットワーク拡大 大会宣言採択 世界と固い絆

世界津波の日高校生サミット北海道開催・全体  道、道教委主催の「世界津波の日」2019高校生サミットin北海道が10日から2日間、札幌市内の道立総合体育センターで開催された。大会テーマは「記憶を未来へ、備えを明日へ~北の大地からイラン...

(2019-09-12)  全て読む

道高校長協会等文教施策要望への道教委回答・下

 道高校長協会(宮下聡会長)、道高校教頭・副校長会(鈴木浩会長)、道公立学校事務長会(坂井秀昭会長)の令和2年度道文教施策に関する要望に対する道教委の回答はつぎのとおり。 Ⅳ 教職員関係に...

(2019-09-12)  全て読む

道研・道教育大 へき地教育充実研修 強み生かし組織づくり 4会場接続し指導法学ぶ

道研へき地小規模教育研発展編  道立教育研究所は3日、道教育大学と連携してこれからのへき地・小規模校教育充実研修発展編「学校規模に応じた効果的な協働の進め方」を開いた。道教育大札幌駅前サテライトを主会場に、旭川校、釧路校...

(2019-09-11)  全て読む

学習支援ツール「ジブンde勉強」 基礎学力・意欲向上へ ポケモンとコラボし檜山局

 【函館発】檜山教育局は、管内の基礎学力・学習意欲の向上に向けて、ポケットモンスター(ポケモン)とコラボレーションした学習支援ツール「ジブンde勉強」を作成した。同ツールは、国語、算数・数学...

(2019-09-11)  全て読む

道高校長協会等文教施策要望への道教委回答・上 全校に出退勤管理システム 事務処理改善へ意見交換

 道高校長協会(宮下聡会長)、道高校教頭・副校長会(鈴木浩会長)、道公立学校事務長会(坂井秀昭会長)の令和2年度度道文教施策に関する要望に対する道教委の回答を連載する。 I 教育にかかる制...

(2019-09-11)  全て読む