道小・道中等が石狩地区教育経営研　働き方改革など理解深化　諸課題解決に向け情報交換

（関係団体 2019-10-11付）

管内小・中学校の校長約４０人が参加した

　石狩地区教育経営研究会が８日、北広島市内の石狩教育研修センターで開かれた。道中学校長会の鎌田浩志事務局次長らが講師を務め、教育情勢について共通理解。働き方改革をはじめとする学校経営上の課題の交流などを通して、今日的な教育諸課題への対応について理解を深めるとともに、教育経営の充実に向けて研鑚を積んだ。

　道小学校長会（大石幸志会長）、道中学校長会（新沼潔会長）、石狩管内小中学校長会（出村好孝会長）が主催。管内小・中学校の校長約４０人が参加した。

　はじめに、出村会長があいさつ。授業改善の推進や社会に開かれた教育課程、英語・道徳への対応など、学校経営に求められる内容が多岐にわたっている一方で、働き方改革への取組が急務となっていることなどにふれ、「関係機関に意見を反映させていく取組が大切」と指摘。より望ましい教育環境を考える機会となる研究会の意義を強調した。

　続いて、石狩教育局の堀本厚局長と石狩管内教育委員会協議会教育長会副会長を務める北広島市教委の吉田孝志教育長が来賓あいさつ。

　堀本局長は、より高い専門性と実践的な指導力を備えた教員の育成に向けて、「校内研修の充実、校外研修に積極的に参加できる体制の整備など、教員一人ひとりの資質向上に向けた取組を着実に進めてほしい」と求めた。

　吉田教育長は、校長が学校経営を進める上で求められる姿勢として、「公教育としての使命を果たす」「課題を具体的な仕事に変えて教職員を育てる」「学校経営の成果を広く社会に示す」の３点を提示。変化の激しい教育環境の中において、校長がリーダーシップを一層発揮することを期待した。

　講師団を代表し、あいさつした道中の鎌田事務局次長は、教育の質の向上と働き方改革の両立が喫緊の課題となっていることについて、「校長一人ひとりの不断の研修が求められている」とし、充実した研修会となることを期待した。

　引き続き、鎌田事務局次長が全道・全国の教育情勢について報告。道小・道中の年間の活動内容を説明したほか、教員や管理職の人材確保への対応など、学校経営上の課題に関する教育情勢を紹介した。

　道小の山村健史幹事と道中の佐藤誠幹事が管内の各校長から寄せられた質問・要望事項に対し回答。

　教職員の待遇改善や管理職の人材確保、働き方改革への対応について、道教委に照会した内容などを示した。

　このあと、働き方改革や小学校プログラミング学習、中学校「特別の教科　道徳」などについて実態・課題の交流を図った。

(関係団体 2019-10-11付)