〝任せる〟ことで成長　認定ＮＰＯ法人ロシナンテスが札幌で活動報告会開く

（関係団体 2019-10-11付）

医師を目指す大学生などが報告に聞き入った

　認定ＮＰＯ法人ロシナンテスは５日、札幌市内の北海道大学臨床講義棟で活動報告会を開いた。川原尚行理事長がスーダンにおける医療支援活動などについて報告したほか、現地の人たちが自立するための教育の重要性を指摘。本人に任せて成長を促す必要性を挙げた。

　医師を目指す大学生など２０人が参加。

　川原理事長は、ロシナンテス設立の経緯をはじめ、スーダンの医療や教育関連の支援、国内での東日本大震災復興支援などの活動内容、スーダンの政変などの最新情報を説明したほか、ロシナンテスの現在の活動状況や今後の展望を報告。「小さな活動でもやり続けることが大事。そうしなければ、困難な事態は好転しない」と訴えた。

　途上国の人たちが自ら医療や教育に携わることができるよう自立してもらうことを活動の目的に挙げ、そのために教育が重要な役割を果たすと指摘。

　スーダンの政変によってロシナンテスの日本人スタッフが帰国後、スーダン人スタッフだけでプロジェクトを成功させた事例を紹介。「プロジェクトを任せること自体が教育となる。活動を通して反省し、つぎの活動につなげる。任せることが大事」と述べた。

(関係団体 2019-10-11付)