道・札幌市2年度公立学校教員採用候補者 1653人を登録 倍率は前年度に続き2倍台
(道・道教委 2019-10-17付)

表
道・札幌市教員採用候補者選考検査の受検者数・登録者数・受検倍率(クリックすると拡大表示されます)

 道教委は、令和2年度道・札幌市公立学校教員採用候補者登録状況を発表した。道、札幌市を合わせた登録者数は1653人で、過去20年で最も多かった前年度と比べ284人減少。受検倍率は0・2ポイント増の2・7倍(道の併願者を除く実人数で2・6倍)となり、2年連続の2倍台となった。受検区分別では、小学校が0・2ポイント増の1・7倍、高校が各教科合計で1・7ポイント増の5・2倍などと増加した一方、特別支援学校は1・1ポイント減の2・1倍となった。

 登録者数は、来年度の児童生徒数の見込みをもとに算出した学級数に基づき、定年退職予定者や再任用の見込み数なども勘案して算定した。

 2年度教員採用候補者選考検査の受検者数は、小・中・高校、特別支援学校、養護教諭、栄養教諭を合わせて、道が3218人(実人数3025人)、札幌市が1263人、合計4481人(同4288人)。前年度と比べ、325人減少した。

 登録者数は、道が1267人、札幌市が386人。合計1653人となり、過去20年で最高となった前年度と比べて284人の減となった。

 受検倍率は道が0・3ポイント増の2・5倍(実人数での倍率2・4倍)、札幌市が0・3ポイント減の3・3倍となり、合計2・7倍(同2・6倍)だった。

 登録者の受検区分別状況をみると、小学校は205人減の603人(うち地域枠8人)。倍率が1・7倍で、過去最低値を記録した前年度より0・2ポイント増加した。

 中学校は22人減の435人(うち地域枠14人)で、倍率が0・1ポイント増の3・4倍。教科別は、国語、理科がいずれも2・5倍、社会が5・1倍、英語が2・7倍など。

 高校は110人減の193人で、倍率が1・7ポイント増の5・2倍。主要5教科では英語が2・0倍と最も低く、国語、理科がいずれも4・2倍、地理歴史・公民が5・9倍、数学が7・9倍。音楽は33・0倍、保健体育は32・7倍と、高い倍率となった。

 特別支援学校は、42人増の215人で、倍率が1・1ポイント減の2・1倍。

 養護教諭は14人増の188人で、倍率は0・3ポイント増の2・2倍だった。

 栄養教諭は、3人減の19人。倍率は0・4ポイント減の4・9倍となった。

 道教委は教員確保に向け、高校生を対象に小・中学校におけるインターンシップを計画。インターネットを活用した広報活動や教員養成大学と連携した取組も検討しており、道内外の教員志望者に教職の魅力を発信するとしている。

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札幌市教員採用候補者選考検査登録者数
道・札幌市教員採用候補者登録者数(教科別)(クリックすると拡大表示されます)

(道・道教委 2019-10-17付)

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