道教委が有朋高で遠隔サミット 研究開発の推進図る 礼文高・平取高への配信授業公開(道・道教委 2019-10-16付)
遠隔機器を活用した授業を公開した
道教委は11日、有朋高校で令和元年度高校遠隔授業実践研究協議会(遠隔サミット)を開いた。有朋高から礼文高校・平取高校に配信する外国語と数学の授業を公開。研究開発学校の管理職、教諭など約60人が参加し、研究開発の円滑な推進、遠隔教育の普及促進に向けて研鑚を積んだ。
道教委は現在、高校の遠隔教育に関して、国の指定を受け「研究開発学校」と「次世代の学習ニーズを踏まえた指導の充実事業」の研究を推進している。
遠隔サミットは、研究開発学校における遠隔システムを活用した授業の指導方法の成果や課題などの研究協議や、専門的な見地からの助言などによって、研究開発の円滑な推進と充実を図るとともに、事業の調査研究成果・課題を共有し、遠隔教育の普及促進を図ることが目的。道内外から研究開発学校や次世代の学習のニーズ事業調査研究校の管理職、教諭など約60人が参加した。
開会に当たり、髙木順一教育環境支援課長があいさつ。広域分散型の地理的特性を有する本道において、どの地域の子どもたちも、質の高い教育を受けることができる教育環境を整備することが重要で、ICTを活用した教育の機会均等を図る必要性を指摘。その上で、各学校において、研究開発学校等の指定校事業の取組や遠隔教育の取組を一層推進するよう求めた。
引き続き、文部科学省初等中等教育局参事官(高校担当)付高校改革推進室の小泉武士専門官心得が、高校における遠隔教育について行政説明。高校における遠隔授業の導入状況や文科省の遠隔教育に関する各種事業を紹介し、各学校における遠隔授業の充実に努めるよう求めた。
続いて、有朋高から礼文高に配信する外国語の授業、有朋高から平取高に配信する数学の授業を公開した。
うち、礼文高外国語の授業では、有朋高の古起快教諭が遠隔機器を駆使し、生徒が大勢に対して英語で自己紹介する授業を展開。生徒は、古起教諭の質問に答えるなど、身近で具体的な予定について英語で紹介した。
公開授業後には、配信校の札幌東高校、受信校の寿都高校がそれぞれの立場で実践発表したほか、「遠隔授業における主体的・対話的で深い学びの在り方」「遠隔教育に必要な教員の指導力や配慮事項等」をテーマに研究協議を行った。
(道・道教委 2019-10-16付)
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