幼児教育の質向上研究協議会―道教委　幼小接続など理解深め　文科省・湯川視学官講話

（道・道教委 2019-10-18付）

新幼稚園教育要領等の趣旨も学んだ

　道教委は１１日、札幌市内の道第２水産ビルで令和元年度幼児教育の質向上に関する研究協議会を開いた。文部科学省初等中等教育局の湯川秀樹視学官が「新幼稚園教育要領を踏まえた幼児教育の在り方」と題して講話。約１２０人が参加し、新幼稚園教育要領等の趣旨や幼小接続の在り方などへの理解を深めた。

　新幼稚園教育要領の趣旨などを踏まえ、幼児期の教育で育みたい資質・能力を育てる指導の充実など、幼稚園等における教育課程の適切な編成・実施や、保育所等における全体的な計画の作成・展開に資することが目的。

　幼稚園、認定こども園、保育所、特別支援学校幼稚部や小学校の関係者ら約１２０人が参加した。

　はじめに、幼児教育推進センターの泉大吾主査が「幼児教育の現状と課題」と題して説明。小学校における幼児教育施設との連携状況や、新学習指導要領で示された学校段階間の接続について説明したほか、センターの幼児教育相談員派遣事業などを紹介した。

　つぎに、文科省の湯川視学官が「新幼稚園教育要領を踏まえた幼児教育の在り方」と題して講話。

　幼稚園教育要領改訂の基本的な枠組みや主な改訂事項を伝え、幼小の連携によるスタートカリキュラム作成のポイントや、連携から接続に至るプロセスを示した。

　このあと、「“幼児期の終わりまでに育ってほしい姿”と幼小接続の推進」をテーマに演習・協議したほか、特別な配慮を要する幼児の指導や小学校との引き継ぎの在り方について説明、協議した。

(道・道教委 2019-10-18付)