研修講座の充実へ議論 道立教育研究所が運営懇談会(道・道教委 2019-10-18付)
遠隔研修やICT活用のための支援などをテーマに意見を交換した
道立教育研究所は10月上旬、同所で本年度運営懇談会を開いた。調査研究事業・研修事業を中心とした本年度の取組状況や、今後の方向性について審議。出席した7人の構成員は、ニーズを踏まえた研修講座や人間力を育む教育への支援、遠隔研修・ICT活用のための支援の充実に向け、活発に意見を交わした。
懇談会は、同所の事業の運営に関して学識経験者などから意見聴取し、研究所運営の参考に資するもの。市町村教委の教育長、教職員、保護者、学識経験者からなる構成員7人が出席した。
開会に当たり、北村善春所長があいさつ。研修の参観や道研への助言など様々な協力に対し謝辞を述べた上で、「皆さんからきたんのない意見をいただきながら、共に教育の充実を図っていきたい」と呼びかけた。
議事に移り、北村所長が道研の役割と今後の方向性について説明。事業概要では、調査研究事業と研修事業を中心に取り上げた。
調査研究事業におけるプロジェクト研究について、本年度は高校における総合的な探究の時間、小学校のプログラミング教育など、教育改革の中核となる研究を進めていることを紹介。来年度は、未来教育の創造に向けた研究に一本化して取り組むことを伝えた。
道研が企画する47の研修講座のうち、本年度の特徴的な研修として「大学連携研修講座」「特別研修講座」の2区分の講座を紹介。うち、道教育大学と初めて企画・運営から連携したこれからのへき地・小規模校教育充実研修では、同大の双方向遠隔システムを活用し4会場を接続して開催したことを説明し、今後、他分野の研修にも広げていく考えを示した。
このほか、所内研修体制の構築など、所員の資質・能力向上に向けた取組を紹介した。
続いて、①キャリアステージやニーズの適切な把握に基づく研修講座の在り方②これからの時代を生きる子どもたちに必要な人間力を育む教育への支援③遠隔研修やICT活用のための支援―の3つを柱に意見交換。
うち、①では、受講者一人ひとりのニーズの把握と研修成果の還元状況や、市町村教育研究所との連携・協働の在り方について質問が挙がった。また、教員が研修を受講することの難しさが話題に上がり、事前に教員一人ひとりに届く内容や形での研修案内や、ホームページの工夫などが提案された。
③では、ICTを活用した遠隔研修におけるハード面の強化、機器トラブル発生時の対応の整備の必要性について指摘。
集合研修スタイルならではの良さもあることを踏まえ、内容に応じた研修の在り方を考えることの重要性について意見を交わした。
(道・道教委 2019-10-18付)
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