6年理科「水溶液」など全授業公開 プログラミング的思考で 網走市東小が公開研究会(学校 2019-10-21付)
同校は、これまでの取組をより確実に定着させるため、平成29年度から2ヵ年計画で取り組んできた研究主題を本年度も継続して推進することとした。
研究内容は、①教科の特質に応じた授業づくり②見方・考え方を働かせる手立て③構造的な板書の工夫―の3点。
①では、「各教科の目標やどのような資質・能力を育成するのかを明確にした単元構想および授業づくり」「思考場面を意図的・計画的に位置付けた授業づくり」「キャリア教育の視点を意識した単元構成」に取り組む。
②では、「学びの系統性・連続性を意識した授業づくり」「学んだことを既得の知識・技能と関連付け、深く理解させる授業づくり」「学んだことの意義を理解させる授業づくり」を展開。
③では、「授業の流れが分かるように構成を考えた板書計画」「見やすく分かりやすい板書」「ICT機器との効果的な併用」「板書とノートづくりの連動」を意識する。
公開した授業のうち、6年生理科「水溶液」(高田力教諭、児童数5人)では、プログラミング的思考の考えを取り入れた授業を展開。
本時の目標は、「無色透明な7種類の水溶液の正体を判別するために、これまで学習してきた内容を生かして、主体的に取り組もうとする」「これまで学習してきた水溶液の性質やそれを調べる実験方法を適切に使って、正体を判別するための手順を考えることができる」「分類・判別の手順を整理するための手段としてプログラミング的思考の中の“場合分け(条件分岐)”を使い、フローチャートを用いて表すことができる」と設定した。
児童は前時までに、pH検査、蒸発乾固、金属溶解などの実験方法と、それに伴う結果から9種類の水溶液の特徴について学んでいる。
高田教諭は導入で、前時までの学習内容を掲示物を使って確認したあと、「7種類の水溶液の正体を暴こう」と問題を示した。7種類の水溶液は、すべて既習の実験方法を活用して判別することができる。
問題の解決方法について、「みんななら、まずどんな実験をする」「どうしてその実験をしようと思ったの」などと問いかけ、対話しながら考えさせることで解決に向けた見通しをもたせた。
つぎに、「アンモニア水ならば、嗅覚を使うと刺激臭がするだろう」といった推論の考え方を紹介し、「フローチャートを使って、推論しながら安全に効率のよい手順を考えよう」を課題に提示した。
児童は、タブレット端末を用いて個人や集団で課題解決。既習事項を生かして立てた推論をもとに、プログラミング的思考における条件分岐の考えを使って、自分の考えを整理しながらフローチャートを作成した。
終末では、本時の学習内容に加え、条件分岐の考えを使った実験方法の整理の仕方についても振り返らせた。
(学校 2019-10-21付)
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