釧路建設業協会の見学会参加　スケールの大きさ体感　釧路工業高建築科１年

（学校 2019-10-23付）

　【釧路発】釧路工業高校（金谷秀幸校長）建築科１年生４０人が１６日、釧路建設業協会（白崎義章会長）主催の建築現場見学会に参加した。同協会建築委員会が同校向けに初めて開催したもの。生徒たちは釧路市内の愛国浄水場建設現場を訪れ、工事のスケールの大きさを体感したほか、講話などを通して建設業の魅力を学んだ。

　同協会は、これまで土木委員会による高校生向け現場見学会を開催してきたが、建築委員会による見学会は初めてとなった。

　対象現場は、釧路市発注の「第３拡張事業愛国浄水場土木・建築１工区」。新設する浄水場本体の地下部分を建設するもので、阿寒共立土建㈱、宮脇土建㈱、白崎建設㈱、坂野建設㈱、沢田建設㈱、市橋建設㈱、釧石工業㈱、㈱濱谷建設の８社による企業体が施工している。

　建築委員会の坂野賀孝委員長が同校で見学会の趣旨説明をしたあと、現場に移動。現場では、阿寒共立土建の現場代理人・善甫剛氏が工事の概要を説明した。

　善甫氏は、浄水場の地下部分をつくっていること、通常の建物の基礎杭よりもはるかに長い６０㍍の杭を３００本も打っていることなどを解説。生徒からは杭基礎の打設工法などについて質問が挙がるなど、工事現場に興味津々な様子だった。

　現場を一回りして、重機による掘削作業や地下水の排水設備などを見学。安全標語の書かれた横断幕に興味を示す生徒もいた。

　現場を見学した貫塩永二君は「工事のスケールが大きくて驚いた。生で見て勉強になった」と話した。

　学校に戻り、建築委員会の池田優副委員長による講話を聴講。建設業で働く魅力などを学んだ。同校ＯＢと意見交換会も行い、業界への理解を深めた。

　上野浩平教諭は「現場を見たことで、今後の授業の理解度が高まると思う」と述べ、生徒たちのさらなる成長に期待を寄せた。

(学校 2019-10-23付)