旭川市嵐山小中　開校１２０周年　絆強め教育活動展開を　記念集会で歩み振り返る

（学校 2019-10-25付）

オープニングでは笠踊りが披露された

　【旭川発】旭川市立嵐山小中学校（菅原彰校長）は１３日、同校で嵐山開校１２０周年記念集会を執り行った。児童生徒、教職員、PTA、地域住民、同窓生など７９人が出席。明治、大正、昭和、平成を歩んだ歴史を振り返って当時を懐かしむとともに、新しい令和の時代もより一層、地域の絆を強めて教育活動を展開していくことを誓い合った。

　同校は、明治３３年創立許可。下江丹別簡易教育所として開校以来、４１年に下江丹別尋常小学校に組織変更許可、昭和１６年に上川郡下江丹別国民学校と改称した。

　２２年には、江丹別村立下江丹別小学校と改称して江丹別村立江丹別第二中学校設置が許可され、小学校に併置して開校した。

　２９年に江丹別村立下江丹別中学校と改称、３０年に旭川市立下江丹別小学校、下江丹別中学校への改称を経て、３４年に旭川市立下江丹別小中学校から地元の嵐山公園にちなんで現在の校名となった。小学校は開校１２０年、中学校は７２年となる。

　オープニングでは、全校児童生徒１２人と嵐山笠踊保存会が共演した笠踊りが披露された。たたき響く太鼓の音が会場いっぱいに広がる中、華麗でしなやかな踊りで出席者を魅了した。

　続いて、実行委員長の神谷明宏同窓会長があいさつ。開校からの歩みを振り返り、「ここに至るまで先人の苦労と努力に感謝する」と敬意を表した。

　少子化の波に押された平成時代、同校に多くの子どもたちの笑い声が響く校舎になってほしいとの願いを込めて、「私たち同窓生や嵐山小中学校を見守る会の人たちと、学校の応援団として陰ながらお手伝いしてきた」と述べ、新しい時代の令和でもより一層サポートしていく決意を示した。

　その上で、「校訓“永遠に輝け、夢いっぱいの笑顔”を体現してくれていることに安心とともに感謝申し上げる」とし、１２０周年の節目を迎えることへの祝いの言葉を送った。

　続いて、菅原校長が自ら作成した旧校舎や当時の子どもたちの様子などが分かる写真や映像を紹介。開校以来の歴史と歩みを出席者と懐かしんだ。

　このあと、祝文が披露されたほか、第１５代PTA会長の高野邦彦氏と第１６代PTA会長の河原晴彦氏に対して、神谷同窓会長が感謝状を授与。また、有木世凪生徒会長（中学２年）があいさつした。

　同校の開校１１１周年時に、児童生徒が埋めたタイムカプセルを当時の児童生徒代表６人が開封。中から自分にあてた手紙やおもちゃ、部活動で使った道具など、それぞれの思い入れあるものを見て、思い出話に花を咲かせた。

　最後に、出席者全員で万歳三唱。新たな時代とともに１２０周年の節目を祝った。

(学校 2019-10-25付)