学校保健・学校安全表彰 道内受賞者の功績概要
(学校 2019-10-23付)

 令和元年度学校保健・学校安全表彰(文部科学大臣表彰)道内受賞者の功績概要はつぎのとおり(18日付1面既報)。=敬称略=

【学校保健】

▼校長

▽岸泰弘(札幌市立西野第二小)

平成8年から今日まで永年にわたり、札幌市学校保健会事務局の運営に携わり、22年度からは事務局次長、23年度からは事務局長を歴任している。札幌市学校保健会研究大会では、学校保健の今日的課題を的確に把握し、研究部会による授業実践や所属団体の具体的な取組の発表、保護者参加の積極的な試行、成果の発信など、意欲旺盛で創造性に富み、その実践力や卓越した識見は、学校保健に携わる者の模範となっている。

 また、後進の育成にも取り組み、例年開催される指定都市学校保健協議会においては、一般教諭、養護教諭、栄養教諭を研究発表者として選出・指導に当たるほか、28年度全国学校保健・安全研究大会道大会において、札幌市学校保健会事務局職員の活動を全国に向けて発信し、評価されることに貢献するなど、その功績は大きいものがある。

▼学校医

▽飛世千惠(旭川市立春光小)

 昭和60年から今日まで永年にわたり、学校医として、児童生徒の定期健康診断において、家庭での健康観察を踏まえた丁寧な健診により一人ひとりの状況を把握し、疾病の有無や必要な医療を受けること等について的確なアドバイスを行うとともに、健康教育や健康相談、感染症の予防や発生の際の助言など、専門的な立場から適確な指導助言を行い、児童生徒の健康の保持増進に尽力した、その功績は大きいものがある。

▼学校歯科医

▽佐藤義廣(釧路市立昭和小ほか1校)

 昭和52年から今日まで永年にわたり、釧路市立白樺台小学校および釧路市立昭和小学校学校歯科医として、児童の定期健康診断において歯科的な疾病や異常の有無について診察・検査する中で、児童一人ひとりに必要な医療を受けることや、歯科疾病の健康管理についてアドバイスする一方、健康教育、健康相談等専門的な立場で指導助言を行い、児童の健康保持増進に尽力した。釧路市における学校保健の充実に寄与した功績は大きい。

▽阿部直樹(江別市立野幌中)

 昭和58年から今日まで永年にわたり、学校歯科医として、う蝕および歯周病の予防を中心に歯・口の健康づくりについて分かりやすい指導助言を行うなど効果的な学校歯科健康診断を実施し、関係者から厚い信頼を得ている。

 生徒の全身の健康保持増進に努めることによって、江別市における学校歯科保健の確立を図る着実な活動は、江別市はもとより全道学校歯科医の模範となるなど、その功績は大きい。

▽後藤伸司(札幌市立福井野中)

 昭和58年から今日まで、学校歯科医として、生徒の定期歯科健康診断において歯および口腔の疾病、異常の有無について検査する中で、生徒一人ひとりの歯牙の状況、必要な治療を受けること、疾病の健康管理についてアドバイスする一方、健康教育、健康相談等専門的な立場で指導助言を行い、生徒の健康保持増進に尽力し、学校保健の充実に寄与している。

 また、平成7年に道教委の協力を得て作成した学校歯科保健ガイドの発刊に当たっては、道歯科医師会公衆衛生委員会委員として編集に尽力するなど、その功績は大きいものがある。

▽古谷米子(元室蘭市立室蘭西中ほか24校)

 昭和57年4月から平成26年3月まで永年にわたり、学校歯科医として、定期歯科健診はもとより、日常の口腔衛生思想の普及について個人指導および集団指導を行うなど積極的な取組を行い、児童生徒の口腔衛生活動に多大な貢献をした。

 また、室蘭市における保健事業において、1・6歳児健診、3歳児健診、フッ素塗布事業等の健診事業、祝祭日の救急歯科医療、市民対象の健康教室での講師として広く市民に対する口腔意識の向上と健康増進に対し活躍するなど、その功績は大きいものがある。

▼学校薬剤師

▽安岡英司(帯広市立帯広第五中ほか3校)

 平成2年から今日まで永年にわたり、学校薬剤師として、市内4校を歴任している。この間、各学校の児童生徒の健康管理等、学校保健活動、学校安全点検の取組、保健室備え付け医薬品の見直し、薬物乱用防止啓発や後進の学校薬剤師の指導助言に努めている。

 帯広学校薬剤師会および道薬剤師会帯広支部において要職に就き、事業計画の立案はもとより、児童生徒向けの危険ドラッグ防止リーフレットの作成に積極的に取り組んだことや各種研修会に協力し、学校保健の推進や学校薬剤師の資質向上に傾注するなど、その功績は大きいものがある。

(学校 2019-10-23付)

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