道総合教育大綱　年度内改定へ　新たな発想で夢に挑戦　骨子案　目指す人材像示す

（道・道教委 2019-10-25付）

　道は、道総合教育大綱の２度目の改定に向けた骨子案を２３日の道総合教育会議で示した。「夢や課題に、新たな発想で挑戦する人材」など３つの目指す人材の姿と、「社会を生き抜く力を育む」など４つの基本方針を設定。学力・体力の向上、学校における働き方改革の推進、少人数学級の拡大など、各基本方針に盛り込むキーワードを示した。年度内の改定を目指す。

　道総合教育大綱は、地方教育行政の組織および運営に関する法律に基づき、本道の教育、学術、文化の振興に関する総合的な施策の目標（理念）や方針を定めるもの。道総合教育会議で知事と教育委員会が協議し、知事が策定する。

　現大綱は平成２７年度に策定し、２９年度に改定。少子高齢化の進展、学習指導要領の改訂など社会情勢の変化や本道教育の状況などを踏まえ、再度改定する。

　２３日の道総合教育会議で示された骨子案によると、基本理念において目指す人材の姿に「夢や課題に、新たな発想で挑戦する人材」「ふるさとを愛し、グローバルな視点で地域の発展のために行動する人材」「互いの個性や文化の違いを尊重し、ともに力を合わせる人材」を挙げている。

　基本理念の実現に向けた基本方針として、①社会を生き抜く力を育む②子どもの学びの環境を整える③地域と産業をけん引する人を育む④生涯を通じて輝き続ける人を育む―の４点を設定。知事と教育委員会の連携のもと、学校、家庭、地域、行政、産業界、各種団体などが一体となって教育施策を推進するとした。

　①では、学力・体力の向上、いじめの未然防止、ふるさと教育・キャリア教育の育成など、②では、児童虐待の未然防止、学びのセーフティネットの構築、教員の資質向上、学校における働き方改革の推進、少人数学級の拡大などを各基本方針に盛り込むキーワードとして提示。

　③では、産業人材・ＩＣＴ社会を担う人材の育成や防災教育の推進など、④では、生涯学習・社会教育の推進、芸術文化活動・スポーツ活動の振興などを挙げた。

　大綱の対象期間は令和２年度からで、期間は設定しない。第３回総合教育会議で素案を示し、年度内に改定する予定。

(道・道教委 2019-10-25付)